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歴史をつなぐ 古民家再生 「100年前に移築された京町家再生」完成見学会

1112日(土)・13()の両日、お施主様のご厚意により完成建物見学会を開催させていただきました。

今回も大変多くの方々ご参加いただき、スタッフ一同感謝しています。

改めましてお施主様、参加者の皆様にお礼申し上げます。

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この建物は、淀川左岸を京都から淀を経て大阪の京橋へと続く京街道の「枚方宿」の東に建ちます。その枚方宿でご先祖が、商いをされていたのですが、ある時期京都に移り住まれ、その後100年程前に、京都の町家を移築し家ごとこの地に戻ってこられたという歴史のある建物です。

そして100年後の今、後世に残していきたいというご当主の思い出で、この度、再生工事をさせていただきました。

力強い丸太梁がかけられた「はしりにわ」の「火袋」や梁を表しにした「大和天井」など、京町家の特徴を生かしながら、耐震補強や住みやすさも考え再生しました。

歳月を積み重ねなければつくり出せない味わいや先人の知恵、技もかいまみることもできる建物です。

改修前の東側外観。

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改修後の東側外観。

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改修後の西側外観。

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この建物は移築された際、道路に面していた玄関側が敷地の裏側(東側)に変わったので、「みせの間」と続く元道路に面していたもう一つ部屋(多分元は道路面に格子があった)を半間出し、客人用の玄関として造りかえられたようです。

その後その玄関は、居室に造りかえられたのですが、今回以前の客人玄関に戻しました。

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「客人玄関」には、小さな床の間があったのですが、その部分は生かしました。

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「家人玄関」の「格子戸」の内側には、「大戸」があり、そこには「くぐり戸」あります。

家人玄関横の「みせの間」には、元は「出格子」があったようで、柱にその痕跡がありました。

改修では、「平格子」とし、意匠は玄関の右側に仕込まれている格子と同じデザインにしました。

また玄関横の「ばったり床几」は、当時のままです。

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「みせにわ」の天井は「大和天井」。正面には「目板格子」の「大戸」があり、ここにも「くぐり戸」があります。左側の「みせの間」の建具は、元の客人玄関にあった建具を再利用しました。

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床板が張られた「はしりにわ」には、レンガで積まれた「おくどさん」とタイル張りの「はしり(流し)」ありました。

「火袋(吹抜け」には、太い松丸太が架けられていました。

改修前の「はしりにわ」。

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「はしににわ」からつながる「だいどこ」は、家族が食事をする場所です。

「だいどこ」の「舞良戸」を開けると「箱階段」がありました。

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改修後の元「はしりにわ」と「火袋」。

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伝統工法で改修したのですが、耐震補強のために新設した耐力壁の「竹木舞下地」は、あえて一部土を塗らずに「表し」にしました。また「だいどこ」の天井板をはがし、吹き抜けにしています。

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「大黒柱」についている「つい立て」は、「嫁かくし」といいます。これ以上は家人の許可なく入ってこないでというしるしです。

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1階の座敷。

写真の左側の縁側は、元は「床の間」でした。ある時期に南側からの採光を得るために妻側の「側柱」を残したままアルミサッシの掃出し窓を設け縁側がつくられました。

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今回、アルミサッシを取り除き以前使われていた古建具を再利用しました。また、保管されていた以前の床の間に使われていた一間半のケヤキの床板を再利用して新たに床の間を以前の反対側に設けました。

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もっとも痛みが激しかった風呂、便所がある水回りの改修。

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2階の格調高い座敷。

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価値のある古民家や町家がどんどんつぶされていく昨今、日本の優れた伝統的木造建築をいかに残していくか!

今回、お施主様の自分たちの先祖さんが住み継いできたこの建物を後世に残していこうという思いには感服しました。

また実は、この建物はご自身がお住まいになるのではなく、福祉関係など社会的に利用していただける施設として活用しようとお考えです。その思いにも改めて頭が下がります。

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by y-tukide | 2016-11-15 12:24 | 見学会・イベント