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カテゴリ:散歩( 5 )

宇治田原 散歩

私が住む町、宇治に隣接して宇治田原町という人口9,500人ほどの山に囲まれた町があります。宇治田原は「お茶の郷」として茶業が盛んな町で、山間によく手入れされた茶畑が広がります。

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この地は古く、10世紀中期に書かれた「和名抄」に「田原郷」と記載されているそうで、集落には、奈良盆地から山城・近江へと抜ける古道が走ります。

また田原郷の南には、南山城地域の最高峰である「鷲峰山(じょうぶさん)」があり、ここは山岳信仰の霊場として奈良から奈良・平安期に栄えた「鷲峰山寺」現在の「金胎寺(こんたいじ)」があります。そこに通じる信仰の道が、奈良から木津川右岸を走り宇治から京都の山科を経て大津へ抜ける本道の「奈良街道」に対する間道であったと思われます。

その古道の集落の入り口にあたる「郷之口」の街並み。

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古道沿いに建つ「右じょうぶさん道 左しがらぎ道」?と記された道標。

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郷之口には、軍事上需要であったのか織田信長の命により山口甚助秀康が築いた「山口城」がありました。

本能寺の変のおり、堺にいた徳川家康が急いで三河に命からがら逃げ帰ったルート「家康伊賀越えの道」はまさにこの道です。家康は、河内より尊延寺越えに田辺、草内を経て木津川を渡り、田原郷に入り山口城で昼食をとり馬を乗りかえたそうです。

今は城の名残もなく茶畑が広がります。

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郷之口の古道沿いのお茶屋さん。

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「家康伊賀越えの道(信楽街道)」を左に折れ、近江の瀬田へと抜ける783号線沿いに建つ茅葺屋根の「禅定寺」。

宝物殿には藤原時代作で重要文化財である本尊十一面観音立像などが安置されています。

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田園風景の中にぽっんと建つ禅定寺の山門。

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古道を進むと立川という地区がありのどかな田園風景が広がります。

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その風景の中にひっそりたたずむ「信西入道塚」。

藤原信西(しんぜい)は平治元年(1159年)、源頼朝らのクーデターを知り、田原の領地に逃げ込んだが追ってきた源氏の軍兵に殺害されました。領民はこの場所に塚を築きその菩提を弔ったと言われています。

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立川を過ぎ峠を越えると「湯屋谷」に入ります。

湯屋谷には、江戸時代中期に茶を研究し、もっとおいしい茶が造れないかと「青製煎茶製法」をあみだし、日本の緑茶開発と普及に貢献した「永谷宗円」の生家があります。宇治田原が日本緑茶発祥の地と言われる所以です。

谷あいに続く湯屋谷集落の街並み。

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永谷宗円の生家跡。

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湯屋谷から峠を越えると宇治田原の西端の集落「奥山田」に出ます。

家康は、ここから信楽の朝宮に入り、伊賀を経由して白子浜に出、伊勢湾を渡り無事三河に逃げ帰りました。

山村風景が広がる奥山田の郷。

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奥山田にある「正壽院」。

ここで「お茶でもどうぞ」とお茶と茶菓子をいただきました。

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境内の梅は今が見ごろでした。

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宇治田原散歩、ここは社寺も多く史跡もあり歴史を十分に感じさせてくれる山里でした。

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by y-tukide | 2017-03-21 13:46 | 散歩

近江散歩 百済寺

琵琶湖の東側、鈴鹿山脈の西山麓に位置する「湖東三山」西明寺、金剛輪寺、百済寺(ひゃくさいじ)は天台宗の寺院で紅葉の名所です。

私は、湖東三山の中でも百済寺が好きで、これまでにも何度となく訪れています。普段の時期は参拝者もさほど多くないのですが、紅葉の時期には、観光客が多いこともあり避けていたのですが、早朝なら人も少ないだろうと今回行ってみました。

近江と朝鮮半島とはかかわりが深く多くの渡来人が近江に渡ってきています。百済寺は聖徳太子の願いにより朝鮮半島から渡来した百済(くだら)人のために創建された近江最古級の古刹です。

7時半、さすがに観光客もいない山門。

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私の好きな、百済寺の参道。

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前回、百済寺を訪れたのは2年前の11月初めです。

実はこのとき、今年の2月に亡くなられた私が尊敬する奥村まことさんと3年前に亡くなられた建築家、永田昌民氏の奥さんである永田裕子さんと親しい仲間達とで「近江湖東三山と湖北観音の里巡礼」の一泊二日の旅をしたときに訪れています。

あの時は、まことさんはリュックを背負いこの参道を元気で登っていました。

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本坊の庭園。山を借景とした池泉回遊式庭園です。

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大きなわらじが掛けられた「仁王門」。

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仁王門をくぐり石段を上がりきると檜皮葺きの本堂があらわれます。平安末期から鎌倉、室町に至るころは「湖東の小叡山」と言われるほどの壮大な寺院であった百済寺、織田信長の兵火によりほとんど建物が焼失したのですが、本堂は江戸時代に再建されました

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本堂内に祀られた如意輪観音像。信長の兵火を免れた希少な観音像です。

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境内に桜の花が!

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時間が経つにつれ観光客の数が一気に増えてきたので、紅葉を満喫し逃げるようにして百済寺を後にしました。

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by y-tukide | 2016-11-21 15:40 | 散歩

真如堂 散歩

京都の左京区浄土寺に今度計画する敷地を見に行ったのですが、ちょっと時間があったので敷地近くにある「真如堂」に行ってきました。
真如堂は、本堂の名称で正式には「真正極楽寺」という天台宗の寺院です。
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梅雨時期の平日とあってか人ひとりいない正面参道。
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初夏の緑に浮かぶ三重塔。
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本堂の前の菩提樹の実。
菩提樹はお釈迦さまがこの木の下で悟りを開かれたとされる仏教の聖木です。
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紅葉のころはさぞかしにぎやかなことでしょうが、この日は静寂の中、心が洗われます。
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もうそろそろ見ごろを過ぎるアジサイ園。
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真如堂は財閥の三井家の菩提寺でもあります。その三井家の家紋をモチーフにしたのであろう「隨縁の庭」、この庭を作庭したのは「重森三玲」のお孫だそうです。
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真如堂から「くろ谷さん」(金戒光明寺)へと続く道に、幕末京都の治安維持に京都守護職として任じられた会津藩主松平容保(まつだいらかたもり)率いた一千名の会津藩士の殉難者の墓があります。
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幕末から明治にかけての日本の変革期、純朴な東北人をはじめ、多くの血が流されたことを忘れてはならない。
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by y-tukide | 2014-07-14 16:31 | 散歩

若狭 小浜散歩

我が家の飲み水が底を尽きかけたので、若狭の「瓜割の滝」に水汲みに行ってきました。
早朝まだ雪が残る若狭街道(鯖街道)を走ります。
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水汲みの後、久しぶりに小浜を散歩しました。
若狭の中心の町小浜は、シルクロードの日本の玄関口として交易で栄えた地です。江戸時代には北前船の拠点でもありました。
歴史・文化的にも奈良、京都とのつながりが深く「海のある奈良」「若狭の小京都」とも呼ばれています。
とにかく寺の多い町で人口3万人足らずですが、132の寺があり市の人口比では奈良、京都もとても及ばない多さです。
また市街地の西部に位置する香取地区、別名「三丁町」にはベンガラ格子の家々が軒を連ね情緒豊かな町並みが残り、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
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三丁町は江戸時代から続く花街でした。
この建物は明治中期の建物で屋号が「酔月」という元料亭で平成14年に小浜市に寄付され「小浜市町並みと食の館」として活かされています。
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町内には庚申堂(こうじんどう)があり、申(さる)にのっとって魔除け、厄除けとして町内の各家の軒先に「身代わり猿」が吊るされています。
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この出格子のある建物を眺めていると中からご主人が出てこられたので、挨拶し二三質問させていただいたのですが、そうしたらどうぞお入りくださいと建物内を案内してくださいました。
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玄関を入ると坪庭が。
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この建物は明治元年に建てられたもので「逢嶌樓(ほうとうろう)」という屋号で平成のはじめまでご商売をされていたそうです。
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昭和の初めに作られた貴重な写真、今でいうポストカードをいただきました。
写真は5枚のポストカードが入った紙封筒と当時の玄関前と座敷の様子です。
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玄関横にある女将さんの間に置かれた長火鉢、火鉢の中には銅板で造られた湯が沸かせる道具があり、その使い方をご主人が説明してくださいました。
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この日は偶然、貴重なものを見せていただくことができました。
土産は鯖街道の起点である泉町商店街にある「朽木屋」で焼き鯖を買うことにしました。
実は、この店の女将さんは私の中学時代の同級生で、そのよしみで値をまけてくれました。
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by y-tukide | 2014-03-03 16:17 | 散歩

春の若狭路散歩

我が家の飲み水が、底をつきかけてきたので休みをとり、若狭の「瓜割の滝」に水汲みに行ってきました。

三月半ばとはいえ、まだ雪が残る若狭街道(鯖街道)。
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今年もお世話になります「瓜割の滝」。
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ポリタンク10本に湧き水を汲み終えると、後は若狭路をカメラぶら下げぶらぶら散歩。
まずは小浜の鯖街道の起点の地、泉町商店街にある「朽木屋」に今晩の晩飯にと焼きさばを買いに。
実は、この店の女将さんは、私の中学時代の同級生です。数年前にひょんな事から、それがわかりお互いびっくりしたものです。
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この日は小春日和、風もなく鏡のように映る、春の海。
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毎年この時期立ち寄る、三方湖の湖畔の西田梅林。
梅は、満開でした。
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海に面する棚田の何枚かの田には水がはられ、早、田植えの準備。
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今日の散歩の最後は、敦賀の寿司屋の「弥助」さん。
この日も、旬の地魚をいただきました。
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by y-tukide | 2013-03-18 15:03 | 散歩