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淀の原町 2階リビングの家

淀川沿いの静かな住宅地に、ご夫婦が暮らす26坪と小さいながらも、広く暮らせる家が完成しました。

1階には寝室と水回りと充分な収納スペースを設け、2階へと続く階段は、心地よく上り下りが出来るよう良質な天然ウールのじゅうたんを使用しました。

2階に設けたLDK25帖のワンフロアで、将来個室や家事室として区切ることができます。

リビングの床はカエデのフローリング張り、吹抜け天井は吉野杉を張り、壁は手入れが容易なドイツしっくい塗りで仕上げた自然素材をふんだんに使った健康的な家です。

また、冬2階の蓄熱暖房器具によって暖められた空気を1階へ循環する仕組みを取り入れ、全館暖房を可能にしました。

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玄関横にベンチを設けました。

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玄関前の植栽が、道路からの目線を遮ってくれます。

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玄関ホールの下駄箱と玄関収納。

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1階に設けた水回りと収納。

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1階の寝室。床は40mmの吉野杉の厚板の一発張りです。

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玄関横に設けた2階へと続くゆるやかな階段。心地よく上り下りが出来るよう良質な天然ウールのじゅうたんを使用しています。

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2階の25畳のLDK。南側には広々としたベランダがあります。

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将来、子供室として仕切ることができます。

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造り付けのキッチンと収納。

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キッチンの勝手口はベランダと繋がります。

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キッチン横のユーティリティースペース。家事カウンターも設けました。

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この家がどのように住み継がれていくか楽しみです。

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夏空の元、雄大な姿の淀川。

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# by y-tukide | 2018-08-06 13:07 | 仕事色々

交野市私部の古民家再生

この建物は、大阪府交野市の私部(きさべ)という所に建つ築130年の古民家です。

2016年の秋に相談を受け、調査・実施設計を行い、2017年の8月から伝統構法で再生工事をはじめ、20182月に建物本体工事が完成、その後庭の工事も終えたので完成写真を撮らせていただきました。

敷地内には、「つし」2階の主屋を中心に長屋門と二つの蔵がある立派な建物です。

そんな大きなお屋敷にお祖母さんがお一人でお住まいだったのですが、この度息子さん夫婦とお子さん二人が住む、二世帯住宅として生まれ変わりました。

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建物は、南側の玄関と「通りにわ」を挟み、東側に応接間(元は納戸)、西側に庭に向かい三つの和室がつながり、「奥の間」が床の間がある座敷、「中の間」は仏間だったのですが、その「中の間」の縁側部には元は客人用の玄関がありました。

今回の計画では、その縁側部に玄関を新たに設け、玄関を入って「中の間」その左側に「奥座敷」、正面から左手奥をお祖母さんの生活ゾーン、右側を息子さん家族のゾーンとしました。

新たに設けた玄関。

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「中の間」左側に「奥座敷」が続きます。

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130年の石場建て(石の上に柱がのる)の伝統構法の建物ですが、それぞれの柱のレベルもタチもさほど悪くなかったのですが、唯一床の間の壁一列が60mmほど下がっていました。原因は多分、壁裏の細井路地に下水管が敷設された際に石垣ごと下がったのではと思われます。

そのためにその部分にベタ基礎を打ち、ジャッキアップして60mmほどあげました。

そして床脇を仏間としました。

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南側の元の家人用玄関と玄関横の座敷は、庭に面し明るいので息子さん家族のダイニングと居間にしました。

構造的に重要な「差し鴨居」と梁表しの「大和天井」はそのまま活かしています。

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また古い建具も傷んだところを直しできるだけ再利用しています。

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こちらはお祖母さんの居住空間。

キッチン・風呂洗面・トイレの水回りも別に設けています。

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ダイニングキッチンが北側にあるのですが、一部減築した東側に広いウッドデッキの物干し場を設けたので掃出し窓から十分な採光が得られます。

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ここでも古い建具をふんだんに再利用しました。

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以前の庭の樹木中に埋もれていた三体の小さなお地蔵さん、新たに庭の西端に祀られ、花が供えられていました。

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―追記―

この建物がある私部の集落内には、狭い道に面して立派な民家が密集して建っています。

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その中でも際立った建物が国の重要文化財に指定されている「北田家住宅」です。

広大な敷地に元茅葺の「主屋」を中心にいくつかの「離れ」「蔵」が建ちます。極め付きは大名屋敷のような「長屋門」です。桁行が55.8mもあり、民家のものとしては日本一だそうです。

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北田家は、系譜をたどる、南北朝時代に南朝方に仕えた武将である北畠顕家につながり、南朝没落後、足利家の世となったのを機に民間に下り、その性をはばかって「北畠」の白を除き「北田」と称したと言われています。

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# by y-tukide | 2018-07-31 09:33 | 仕事色々

こども園園舎新築工事 建て方

ツキデ工務店は、宇治にある社会福祉法人宇治福祉園「みんなのき黄檗こども園」の園舎新築工事をさせていただいています。

5月末から弊社の作業場で大工が手刻みをはじめ、627日にちょっと見られない加工風景を園児たちに是非見せたいと、理事長先生と園長先生に相談し「刻み見学」を実施しました。そしてようやく718日から3日間かけ「建て方」を行いました。

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柱の100mmの「長ほぞ」に15mmのカシの木の「込栓」を打ち込み引き固めます。

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この継手は「追掛け大栓(おっかけだいせん)継」といい、継手の中でも最も曲げ・引っ張りに強い優れた継手です。

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この建物の構造的な特徴の一つは、ケヤキ・栗・桧・杉4樹種の210m~240m角の太い柱を14本使っていることです。そのうちのケヤキと栗は、手持ちの材を使わせていただきました。

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もう一つの構造的な特徴は、桧の丸太を用いていることです。

2階の6mほどの丸太の梁に4mほどの桧の丸太を架け「台持ち継」という手法で継いでいます。そしてその上に「束」をたて「棟木」がのります。

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2階の床は、梁に幅20mm、深さ15mmの溝をつき、そこに20mm×30mmの堅木のダボを流し込み、その上に幅20mm、深さ15mmの溝をついた40mmの杉の厚板を落とし込みビスで締め、ビス穴はダボで埋めるという手法で、1階の天井仕上げと兼ねています。

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この建物が建つ敷地は、以前は竹藪でした。その竹を伐採するとカエデの高木が現れ、切るには忍びないと残すことに。ちょうどベランダがのる下屋の中に取り込み、建物の一部となりました。

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この建て方の三日間は、連日38度を超える猛暑だったのですが、日中この木が木陰をつくってくれました。

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棟も上がり、酷暑の中無事上棟式をむかえることができました。

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完成が楽しみです。

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# by y-tukide | 2018-07-23 14:15 | 仕事色々

尾道・竹原ぶらり旅

6月中旬の土曜日、午前中は仕事だったのですが午後から休みがとれ、急きょ妻と安芸の尾道と竹原にぶらりと出かけました。

だいぶ昔に尾道には行ったことがあるのですが、竹原は初めて、以前から行ってみたい街でした。

12時過ぎにJR宇治駅から電車に乗り京都駅へ。京都駅から新幹線を乗り継ぎ福山駅へ。そしてJR山陽本線の尾道駅に降り立ったのが午後3時ごろ。そこから街をぶらぶら散歩。

尾道は、瀬戸内の情緒ある港町、「坂の街」「文学の街」「映画の街」として有名です。
何年か前
NHKの連続テレビ小説「てっぱん」の舞台、主人公は「おのみっちゃん」、私も毎朝見ていました。

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商店街を歩いて脇道にそれると路地が続きます。山手は「坂の街」ですが海岸沿いの狭い平地は「路地の街」。凄まじい密度で建物が建ち、生活のにおいがプンプン漂います。

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商店街を抜けロープウェイで千光寺山頂へ。

眼下に尾道の街と海が。

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山頂から千光寺へ。

そこから迷路のような坂道を下ります。

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坂道を下り商店街にもどり、私の名の道を発見「築出小路」。

この道は海に突き(築)出た道だったのでしょうか。
私の名の由来も案外このように場所からかも。

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尾道で夕食をとり、今宵の宿は急きょ予約した福山のホテル。

翌朝、福山駅から山陽本線、呉線と乗り継ぎ竹原駅へと向かいました。

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竹原は江戸時代、塩や酒造りで栄えたまちです。かつては町中に塩田が広がり、その塩は北前船で全国に送り出されました。街にはそうして栄えた豪商の屋敷や蔵が建ち並び、江戸時代にタイムスリップしたような情緒ある街並みを形成しています。

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今も竹原には三つの酒蔵がありますが、この建物はその一つである「竹鶴酒造」。

NHKの連続テレビ小説「マッサン」のモデルとなった、ニッカウイスキーの創業者、竹鶴政孝の生家です。

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この建物は「松阪家住宅」。

唐破風で屋根面をうねらし流れるような屋根。菱形の塗り格子など遊び心がうかがえる建物です。

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竹原の町家の特徴の一つは格子です。出格子・平格子・塗格子(虫籠窓)・武者窓など多彩で一軒一軒に工夫されています。

この格子も縦格子の中に横格子が組み込まれています。

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西芳寺の普明閣。

まちが豊かであったせいかお寺も立派です。

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昼は、広島焼きをいただきました。

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帰り、呉線の車窓から瀬戸内の景色を楽しみながら帰路についたのですが、先日の西日本豪雨で広島地方は甚大な被害が発生しました。現在も呉線は全区間運休しているとのこと・・・

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# by y-tukide | 2018-07-17 09:00 | 鉄道ブラ旅

伊勢街道を行く 松坂から伊勢へ

5月に伊勢街道を津から松坂まで20インチの折り畳み自転車の相棒と走ったのですが、6月の休日再び相棒と伊勢街道を松坂から伊勢へと走りました。

朝の8時に近鉄松坂駅近くの駐車場に車を置き、ここで相棒を組み立て出発です。

松坂の街は、日曜日の朝8時とあって店も閉まっていて人もまばら。

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街道筋の連子格子の家並み。

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石の太鼓橋から山門へと続く参道が美しい「淨林寺」。

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白壁に虫籠窓があるこの家は、「おもん茶屋」という元茶店でした。

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文化14年(1817年)建立の六文字の梵字が彫られた石碑、「稲木」という集落の入り口に立っています。

伊勢街道のこの辺りは、近鉄山田線が平行して走っています。

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その近鉄山田線の斎宮駅の北側に「斎宮(さいくう)跡」があります。

斎宮は、斎王の宮殿と斎宮寮という役所のあったところです。斎王は、天皇に代わり伊勢神宮に仕えるため派遣された未婚の皇女です。天皇の即位ごとに選ばれ崇神天皇の皇女が初の斎王で南北朝時代の後醍醐天皇の代まで続いたそうです。

これまでの発掘調査から、平安時代前期に碁盤目状に区画が整備され建物が並んでいたそうです。

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斎王祭りの第30代斎王役。

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このあたりの伊勢街道沿いには、旅籠・酒屋・小間物屋など商家が多く軒を連ねていたそうで、今も立派な建物が多く残っています。

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昼、伊勢街道沿いに昼飯を食べる適当な店がなかったので、街道を離れ店を探しました。

自転車で街道を行くと少々街道から離れてたところに行っても苦になりません。

そこで大エビのフライがいただける店を発見。伊勢近辺で大エビのフライと言えば鳥羽の「漣(さざなみ)」が有名ですがこの店でもいただけました。

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昼飯を済ませ再び街道にもどります。

そして「へんば餅」と書かれた看板の店。

当時、馬を借りて参宮する人達がこの店で憩、ここから馬を返し船で参宮したそうで、いつしか「へんば(返馬)」餅と名付けられたそうです。

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その宮川の渡しがこの辺りにありました。

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ようやく伊勢の「外宮」に到着。

「伊勢に行きたい伊勢路が見たい。たとえ一生に一度でも」と伊勢音頭にも歌われ、多くの人があこがれた伊勢参り、そういえば私の小学生の時、修学旅行はお伊勢さんと決まっていました。

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# by y-tukide | 2018-07-09 09:00 | 街道を行く