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奈良県橿原市「吉野の製材所さんとの協働の家」完成見学会

23日(土)・4日(日)の両日、お施主様のご厚意により建物完成見学会を開催させていただきました。

今回のお施主様は、ツキデ工務店に吉野材を供給して頂いている吉野の製材所である「吉野中央木材」の専務さんの家です。自社製材の吉野杉・桧をふんだんに使い、製材所さんと協働し熟練の大工・職人たちと造りました。

当日はお客様をはじめ、専務さんの知人や関係者・設計者・行政の方など大変多くの方々にご参加いただきました。改めて皆様にお礼申し上げます。

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この建物は、もちろん専務さん家族が快適に住まう家であるわけですが、それと共に吉野の杉・桧の使われ方を見ていただき、材の特徴と素晴らしさを広く知っていただくことも目的の一つです。

そういうこともあり今回、大きくは二つの棟に分け仕上げ方を変え造りました。

まず一つの棟は、日本有数の良材と言われる吉野杉の特徴である年輪が緻密で色艶の良さを活かした玄関棟と和室。

そしてもう一つの棟は、百~二百数十年生の杉の梁と桧の柱を「あらわし」にし力強く見せ、家族が快適に暮らせる生活棟です。

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玄関棟は、幅広の赤身の杉板や緻密な年輪の「赤杉」を建具に使い、繊細な数寄屋風に仕上げました。

玄関正面の壁は、柱が内外とも見える「真壁」とし漆喰で仕上げ、建具・格子は桧の赤身を使用しています。

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玄関棟の垂木は、「化粧垂木」と本来の屋根下地である「野垂木」の「二重垂木」構造で、

化粧垂木は玄関内にも延び、それに幅7寸(210mm)厚み4分(12mm)の「赤身中杢」の杉板を「目透し」にして張っています。

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玄関は、家人の玄関であると共に、入った左手に客人と打合せできる土間があり、その間を仕切れるように引き込みの赤杉の「目板格子」を2枚仕込みました。

この建具が美しくなつかしいと皆さんに大好評でした。

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玄関を入って右手に設けた6畳の和室。

一般的に杉の無垢板を使った和室天井は、8寸(約240mm)~尺5寸(約450mm)の幅広で厚みが23厘(78mm)と薄い天井板を張ります。ただ吉野には、天井板がとれる大径の杉はいくらでもありますが、幅が広く78mmの薄さに仕上げる技術を得意としていません。

そこで製材所にある材料を使い工夫し天井板をつくろうと、8寸(約240mm×4分(約12mm)長さ2mの赤杉の柾板を天井中央に杉の「磨き丸太」に渡し張りました。

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ところが赤杉の柾板で木目の細かい幅240mmの板をとるとなるとよほどの大径木からしか取れず、価格も高額となります。そこで幅約120mmの厚み約30mmの赤身柾材を本を開く様に割り、はぎ合わす「ブックマッチ」手法で左右対称にし一枚板に見える幅240mm厚み12mmの天井板をつくりました。

これが実にうまくいき価格も意外と手頃な価格でおさまりました。まさに吉野杉の特徴である緻密で目が通った材でなければなせない技です。

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今回の建物は、主に吉野中央木材さんとの協働での家づくりですが、それ以外にも吉野の4人の他職種の方々にも協働していただいています。

一人は、家具作りの「グリーンフォレスト」の田中さん。

玄関の下駄箱と居間の家具などの箱を材料支給にもかかわらず快く製作してくれました。

建具はツキデ工務店の建具屋さんが、赤柾の材を支給してもらいそれを薄く挽いてフラッシュ戸にしました。

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二人目は、吉野和紙の「福西和紙本舗」さん。

吉野和紙は「宇陀紙」と呼ばれ、ちぢみにくいのが特徴で表具用、文化財の修復などに使われています。六代目の福西さんは、伝統工法にこだわり今も天日で乾燥させる製法を守っておられます。今回その手漉きの紙を和室の襖に使いました。

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三人目は、「あかり工房 吉野」の坂本さん。

地元吉野の桧・杉・手漉き和紙を使った木の香りが漂う心地よい明かりをデザイン・製作されています。今回玄関のブラケットに杉を使い暖かみのある照明器具に仕上げてくれました。

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4人目は、「風人園」庭師の大西さん。

四季の風情が愉しめる庭造りにこだわる吉野の庭師さんで、こちらのイメージと要望を即理解し、手持ちの古いのべ石などを使い建物と一体になるように仕上げてくれました。

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そしてもう一人、吉野中央木材の枡本さん。

会社では事務の仕事をしておられるのですが、今回の見学会のために花を活けてくださいました。生花を教えておられるそうで、さすがの腕前です。

おかげで出来たばかりの飾り気が少ない会場に、色を添えてくれました。

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こうして製材所と工務店が中心になり、吉野の材・技・知恵を随所に活かし協働の力で完成しました。家族が快適に暮らせ、そして吉野の魅力の発信の場となることでしょう。

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by y-tukide | 2018-02-06 15:44 | 見学会・イベント