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奈良街道を行く―その1-

奈良街道は、宇治を経由し奈良と京都を結ぶ古道です。現在の国道24号線とほぼ並行に走っています。
宇治にある今の自宅は、街道から少し離れていますが、生まれ育ったところは街道沿いの、当時「広野町五丁目」という所で、現在の宇治市広野町寺山にあたります。
子供のころの街道は、未舗装の地道で車も町内に「バタコ」という三輪トラックが確か1台あっただけで、道が子供らの遊び場でした。
そんな奈良街道は、私にとって思い出が多く親しみのある街道です。
この日、サイクリング日和であったこともあり、相棒と奈良へと奈良街道を久しぶりに行きました。
奈良街道を行く―その1-_e0164563_11241728.jpg

奈良に都があったころ奈良街道は、京都市の南部に宇治川が流れ込む広大な「巨椋池(おぐらいけ)」があったことにより、街道は現在の「広野町東裏交差点」で東に折れ、宇治、六地蔵を経て東国へと向かっていました。
そして都が京都に移り、豊臣秀吉の時代、太閤秀吉が巨椋池に宇治川と巨椋池を隔てる「太閤堤」を築いたことにより、京都の伏見からその堤を経て、京都と奈良を結ぶ最短コースが生まれました。

分岐点である広野町東裏交差点の郵便局の角にある「右うぢみち 左京道」の道標。
奈良街道を行く―その1-_e0164563_13481008.jpg

写真のこの辺りは、以前の「広野町四丁目」。
今はスーパーマーケットや複合ビル・駐車場になっていますが、当時ここに私が通った木造校舎の「大久保小学校」がありました。
私の父もこの小学校出身で、当時は「大久保尋常高等小学校」、江戸時代に寺子屋として開業した歴史ある学校です。
奈良街道を行く―その1-_e0164563_13481995.jpg

五丁目と名木川を挟んだ四丁目の境にある「お宮さん」皇大神宮社。
今はこぎれいに整備され様変わりしていますが、ここは子供らが集う遊び場でした。
めんこ・ビー玉・缶けり等々、そして自転車に乗って来るおっちゃんの紙芝居と水あめや駄菓子が子供らの楽しみでした。
奈良街道を行く―その1-_e0164563_15113187.jpg


そのころの街道沿いには、趣がある町家や商家が並び、私が生まれた五丁目には、造り酒屋や茶問屋がありました。
造り酒屋の息子さんは私と同級生で、当時、電気製品と言えば電灯と真空管ラジオしか無かった我が家とは違い、同級生の家には「昭和の三種の神器」と言われた白黒テレビ・冷蔵庫・洗濯機がありました。その貴重なテレビを町内の人たちと映画館に行くように見せてもらいに行っていたことも懐かしい思い出です。
今や街道筋には当時の面影はほとんど残っていません。
その昭和の三種の神器。
奈良街道を行く―その1-_e0164563_13484571.jpg

私が生まれ育った家は、街道沿いに建つ平屋の京町家風の借家だったのですが、50年程前マンション建設で立ち退きとなり、今はマンションの侵入道路となり跡形も残っていません。
奈良街道を行く―その1-_e0164563_15113879.jpg


懐かしさに浸りながら街道を進むと、城陽市の「平川」に入ります。
その街道沿いの木々が茂った小山は、国指定史跡の「久津川車塚古墳」。
久津川車塚古墳は、大谷川扇状地に立地する全長272m、墳丘長さ180mの3段に築かれた前方後円墳です。周囲には二重の堀が巡り、石棺から鏡・玉類・武具・武器など多くの副葬品が出土したそうです。築造時期は5世紀前半で、南山城地域で最大の規模。
被葬者はヤマト政権との深い結び付を背景に、南山城地方全域を支配した大首長と考えられています。
奈良街道を行く―その1-_e0164563_13490965.jpg

久津川車塚古墳を過ぎると右手に史跡「平川廃寺跡」が。
創建は、奈良時代中ごろで南山城地域の奈良時代を代表する寺院で国指定史跡です。
平安時代に火災により焼失しその後再建されず跡地のみが残っています。
説明書きに描かれた発掘調査などによる「平川寺」の想像図。
奈良街道を行く―その1-_e0164563_13491385.jpg

そして近くにもう一つの国指定史跡である「久世廃寺跡」が、街道から左に折れたJR奈良線の踏切を渡った高台の「久世神社」境内にあります。
久世廃寺は、平川廃寺同様に塔を東、金堂を西に置く「法起寺(ほっきじ)」式伽藍配置で、これも奈良時代前期に創建されたもので、寺域は東西約120m、南北約135mと推定されています。
平川廃寺・久世廃寺の規模から見て、奈良時代においてもこの辺りには有力な勢力が存在し、南山城地域の中心的な地であったことが想像できます。
落ち葉で覆われた久世廃寺跡。
奈良街道を行く―その1-_e0164563_13491703.jpg

街道に戻るとこの辺りの街道筋には、趣がある町家がわずかではありますが見受けられます。
奈良街道を行く―その1-_e0164563_13492227.jpg

そしてさらに進むと「長池」に入ります。
秀吉の時代、奈良街道には四つの宿場(伏見・長池・玉水・木津)があり、その一つが「長池宿」です。
さすがに元宿場であっただけにこれまで見かけた街道筋よりは多くの趣のある町家が今も残っています。
これは、きれいに改修された町家。
奈良街道を行く―その1-_e0164563_13492642.jpg

トタンで覆った茅葺のこの民家、今もあるかと気にしていたのですが、うれしいことに残っていました。
奈良街道を行く―その1-_e0164563_13493006.jpg

そしてこの建物も健在でした。
明治天皇の大和行幸の際、維新の立役者の一人「木戸孝之」がここで休み昼食をとった建物です。
奈良街道を行く―その1-_e0164563_13493949.jpg

街道はこの辺りで右に折れ小さな集落内を走り、そしてJR奈良線の踏切を越えると「青谷」に入ります。
青谷は、「青谷梅林」で有名。
山手の20ヘクタールほどの面積に約1万本の梅が栽培され、京都府一の生産量をほこる日本有数の梅林です。
毎年、梅の季節には「梅祭り」が行われます。
奈良街道を行く―その1-_e0164563_13494777.jpg

青谷の街道沿いに建つ、明治創立のここも歴史ある「青谷小学校」。
その校庭内の薪を背負いながらも勉学に勤しむ「二宮金次郎(二宮尊徳)」の像。
私の通った大久保小学校にもあった懐かしい銅像です。
奈良街道を行く―その1-_e0164563_13495336.jpg

その近くの街道筋の楠の巨木。
古い街道筋には巨木はつきものです。
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街道に架かる「青谷橋」の手前の集落には、土塀で囲まれた重厚な造りの民家が固まって建ちます。
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青谷橋を渡ると「井手町」に入ります。
家々が建ち並ぶ街道筋を抜け、JR奈良線の踏切を渡るとのどかな田園風景が広がります。
奈良街道を行く―その1-_e0164563_13500954.jpg

そして「日本六玉川」の一つである、井手の中央を東西に流れる「玉川」に到着。
時刻は10時、ちょっとここで休憩。

堤に建つ説明書きによると、奈良時代の天平12年(740年)、左大臣橘諸兄(たちばなのものえ)がこの地に壮麗な別荘を構え、聖武天皇の行幸を仰いで盛大な宴遊を催したといわれ、天平の昔には水際にくまなく山吹が咲き誇っていたそうです。
昭和28年の水害でその景観は失われたのですが、近年地元の努力で桜と山吹の名所として復活しました。
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清流玉川の水面に、のんびりと泳ぐカモたち。
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奈良街道を行く、自宅から今回の目的地である奈良東大寺の「転害門(てがいもん)」まで約25kmの道のり。
懐かしさに浸り、寄り道が多い今回の「奈良街道を行く」。なかなか前に進みません。
そこで今週のブログはここまでとし、来週この続きを紹介したいと思います。

晩秋の街道筋。
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by y-tukide | 2022-12-05 09:00 | 街道を行く