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カテゴリ:仕事色々( 61 )

奈良西ノ京の家 ―築47年の民家再生―


奈良西ノ京に建つ築47年の家の再生工事をさせていただき、この度完成し、お引き渡しをさせていただきました。
この建物は、お施主様のお父様が昭和48年に自らが設計し、大変こだわって建てられた建物で、お施主様にとっても思い出多き建物です。
一時期、空き家となっていたのですが、お施主様のこの建物を朽ちさせたくないという強い思いから再生工事を計画されました。
そして今回、残すべきところは残しながらお施主様のこだわりを新たに吹き込み、より快適に住まえる家にするために間取りを変え、性能を向上させることにより、新たな付加価値を高めた家に生まれ変わりました。

庭の工事などは工事途中ですが、今回お施主様のご厚意により、玄関周りのみの完成写真を撮り掲載させていただきます。
以前の玄関周りは、屋根が複雑で谷がいくつかあり雨漏りしやすい状態だったのですが、一部減築することにより、屋根周りをすっきりさせました。
また、お施主様のご要望として玄関周りは、繊細な京風にとのご希望もあり、今回数寄屋風に仕上げることにしました。
奈良西ノ京の家 ―築47年の民家再生―_e0164563_10253433.jpg
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奈良西ノ京の家 ―築47年の民家再生―_e0164563_10261171.jpg


実はこの箇所は、玄関横のトイレなのですが、窓の格子は「さらし竹」を和釘の「かい折釘」でとめ、屋根は杉の厚板の「板庇」とし、板の継ぎ目は「さらし竹」の節先を残した割竹で押えています。
奈良西ノ京の家 ―築47年の民家再生―_e0164563_10262042.jpg


玄関を入ると正面に客人をもてなす「床」と「脇床」があり、右側には栗の一枚板の「腰掛」、左側の玄関収納は、漆塗りの「美濃和紙」張りの建具で仕切りました。
奈良西ノ京の家 ―築47年の民家再生―_e0164563_10262738.jpg

「袖壁」をつけた「ふくろ床」の床柱は「赤松皮付丸太」、「地板」にはツキデ工務店がストックしていた松の古材の地板を再利用し、「蹴込み」に「ごま竹」を用いています。
実は床の裏側は居間からの階段でして、床の右上の階段が一部斜めに出た部分を袖壁で隠しています。
その袖壁の壁止まりには「すす竹」を用いました。「下地窓」はベテランの大工が「女竹(めだけ)」を「藤づる」で編んでくれました。
「脇床」の「地袋」の襖は、お施主様こだわりの「京唐紙」を用いています。
奈良西ノ京の家 ―築47年の民家再生―_e0164563_10263415.jpg

玄関の床は畳敷き、壁は「聚楽」塗り、天井は杉赤柾(まさ)の「竿縁天井(さおぶちてんじょう)」で、赤杉の竿縁を二本「吹き寄せ」にしています。
玄関土間の天井は、玄関庇の「軒天」と同じ仕上げで、外からそのまま内部に伸びたたように見せています。
奈良西ノ京の家 ―築47年の民家再生―_e0164563_10264001.jpg
奈良西ノ京の家 ―築47年の民家再生―_e0164563_10264918.jpg

玄関に隣接するトイレ。
工事途中にお施主様が戸を「舞良戸(まいらど)」にしてほしいとの要望があったので、それならばと私の判断で、舞良戸に玄関の天井に用いた180mm赤柾の板を使い、腰板も当初は110mm幅の板目の杉板張りの予定だったのですが、舞良戸とそろえ赤柾の板を腰板とし、「ごま竹」で押えました。
奈良西ノ京の家 ―築47年の民家再生―_e0164563_10265773.jpg

工期は予定していた以上にかかりましたが、引き渡しに際し、お施主様からは大変満足しているとの感謝の言葉をいただき、工務店冥利に尽きる日となりました。
庭の工事も終え、落ち着かれた際、改めて全体の完成写真を撮らせていただきたいと思います。
奈良西ノ京の家 ―築47年の民家再生―_e0164563_10270768.jpg



by y-tukide | 2020-08-03 11:02 | 仕事色々

築36年の宇治の家 リノベーション

地元宇治に建つ築36年の家をリノベーションさせていただいたのですが、この度めでたく完成し、お施主様のご厚意により完成写真の一部を紹介させていただきます。
この建物は、延床面積が114㎡(34.5坪)の2階建ての瓦葺の建物です。
築36年の家とはいえ、これまで大変大事に使われ、手入れもされていたので状態は悪くなかったのですが、今回の改修では耐震性能・断熱性能の向上を図り、より安全で快適に住める家にすると共に、間取りを変え、自然素材で仕上げることにより、使いやすく健康的な住まいにさせていただきました。
広さは玄関の一部を減築したのですが、基本的には現状のままで、屋根も樋は掛け直しましたが問題が無かったので現状の瓦屋根としました。

築36年の宇治の家 リノベーション_e0164563_10534185.jpg

玄関の正面には、既存の門扉があるのですが、ガレージから雨に濡れないで玄関に入りたいとの奥さんのご要望もあり、ガレージから続く長い玄関庇を設けました。

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玄関入り口は、格子を施した引き戸です。

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玄関を入った右側の土間に玄関収納があります。
建具は、古建具の「舞良戸」を再利用しました。

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土間は、ツキデ工務店オリジナルの「三和土(たたき)」風土間仕上げ、式台はサクラ、框・床は吉野桧、壁は珪藻土、天井は赤身の吉野杉で仕上げています。

築36年の宇治の家 リノベーション_e0164563_11010779.jpg
以前は、7.5畳のダイニング・キッチンと床の間・仏間のある8畳の座敷そして縁側があり、それぞれが壁・建具で仕切られていました。
今回の改修では、その箇所の重要な柱は残し、新たに耐震補強を施し、間仕切りを取り払うことにより約18畳のLDKとしました。
そして仏間は新たにリビングに設けています。
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以前、座敷に面した東側に6畳の和室と縁側があったのですが、そのスペースを十分な収納もある寝室としました。
その畳敷きの寝室は、3枚引き込みの建具でリビングと仕切ることができ、3枚の建具を引き込むとリビングと一体として利用することができます。

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その寝室の東側の窓には、遮光用の引き分け建具も設けています。

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リビング・寝室の南側の掃き出し窓には、以前使われていた「雪見障子」を一部手を加えて再利用しました。

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リビングの西側に隣接して、洗面脱衣室・浴室と以前は玄関ホールにあったトイレを設けました。

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2階へと続く階段は、以前は玄関ホールにあったのですが、今回LDKから上がれるように架け替え、2階の階段ホールには、書斎コーナーを設けました。

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36年を経て今回の改修で生まれ変わったこの家、これから新たな歴史が始まります。

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by y-tukide | 2020-07-20 13:30 | 仕事色々

「宇治橋通りの家・テナント」上棟式

ツキデ工務店は、現在、宇治市の宇治橋通商店街の通りに面した所で、テナント用の建物と住宅の2棟の新築工事を行っています。
この度、その2棟の上棟式をめでたくとり行うことが出来ました。
「宇治橋通りの家・テナント」上棟式_e0164563_16155446.jpg

この建物が立つ場所の用途地域は「商業地域」で、商店などが密集して建っています。
そのためにこの地域は、火災が発生した場合、延焼を抑えるため建物の構造などを制限する「防火地域」に指定されています。
具体的には、防火地域内の建築物は、階数が3以上、又は延べ面積が100㎡を超える建築物は、主要構造部が耐火構造であるなど、規定をみたした耐火建築物でなければいけません。
ということでこの地域で、耐火建築物の木造建築物を建てるには、クリアしなければいけない規定が多く、木を現しにできないなど、木造の良さが発揮できません。ところが、下記の要件を満たせば、軒先などで木材を化粧で露出した木造建築物も建てることができます。
1.二階建て以下であること。
2.延べ床面積が100㎡以下であること。
3.準耐火建築物であること。

そして今回、この三つの要件を満たしあえて木造建築としました。
というのもこの計画場所は、近くに世界遺産である「平等院」や江戸時代の「宇治代官所跡」(現京都銀行宇治支店)などがある歴史深いところで、今も通り沿いには古いたたずまいの宇治茶を売る店や、連子格子のある町家が点在して残り、街並みが変容している中でも宇治の貴重な歴史的景観がところどころではありますが感じられる場所なのです。
そこで準耐火建築物の仕様規定も厳しいのですが、何とか木造で情緒ある街並みづくりの一端になるような建物にしようとお施主様とも相談し、今回の建物を計画することになりました。

そしてこれが完成予定のパース。
「宇治橋通りの家・テナント」上棟式_e0164563_16160203.jpg

プレゼン用模型。
準耐火構造の仕様規定のもと、テナントの建物は、屋根は瓦葺で垂木・軒天は無垢材を化粧で仕上げています。壁は漆喰仕上げで腰板は桧の無垢板です。
また木製の「出格子」も設けます。
「宇治橋通りの家・テナント」上棟式_e0164563_16160519.jpg

現場の前の宇治橋通りは、古来、奈良の都から宇治橋を渡り東国へと通じる「旧奈良街道」で、通り沿いには、何軒かの宇治茶を売る店が並びます。
「宇治橋通りの家・テナント」上棟式_e0164563_16154916.jpg

また現場の前の宇治橋通りから直角に曲がる路地沿いには、借家だった町家をうまく改修した風情ある店舗が向かい合って並びます。
「宇治橋通りの家・テナント」上棟式_e0164563_16154488.jpg

路地を抜けると「出格子」がある組みひも屋さんがあります。
「宇治橋通りの家・テナント」上棟式_e0164563_16154982.jpg

この路地にも私が知らなかった新たな店が!
「宇治橋通りの家・テナント」上棟式_e0164563_16171350.jpg

近年、宇治では平等院と宇治上神社が世界遺産に指定されてから観光客は一気に増加し、それに伴い店舗も新たに増えました。その上にインバウンドにより過去になかったような活気が街にあふれました。
ここは元鮮魚店などが入る市場だったのですが、今はピザ屋・カフェ・整骨院などが出来て生まれ変わりました。
「宇治橋通りの家・テナント」上棟式_e0164563_16155035.jpg
「宇治橋通りの家・テナント」上棟式_e0164563_16155366.jpg

そして宇治の観光の中核である世界遺産の「平等院」。
「宇治橋通りの家・テナント」上棟式_e0164563_16155431.jpg

「瀬田の唐橋」と「山崎橋」とともに日本三古橋といわれる「宇治橋」。
宇治橋に繋がる宇治橋通商店街、今はここでも新型コロナウイルスの影響で、人通りはめっきり減りました。
一日も早く終息し、活気あふれる通りに戻ることを祈るばかりです。
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by y-tukide | 2020-04-06 09:00 | 仕事色々

広野の家

宇治市の広野町で、お施主様が購入された築30年の家をリノベーションさせていただき、この度めでたく完成しましたので、完成写真を一部紹介させていただきます。
今回の改修では、事前調査の結果、屋根と外壁は状態が良かったので現状のままとし、主に内部を中心にしました。
ただ1階の外壁は、断熱性能を上げるために新たに設置したアルミサッシ周りの壁と以前のアルミ玄関戸を片引きの木製建具に変えた部分の壁は補修としました。
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スリットにガラスを仕込んだ木製片引き玄関戸は、桧の柾板で仕上げました。
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リノベーション前の玄関内部。
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リノベーション後の玄関内部。
床・天井は吉野桧張り、壁は珪藻土塗、下駄箱は造り付けで天板は桧の一枚板です。
土間のタイルは既存タイルを再利用しています。
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以前1階には、道路に面する庭側に半間の床の間と1間の押し入れがある6畳の和室があり、隣接して奥に12畳のLDKがありました。
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今回、必要な耐震補強をした上で、2室の間仕切りを取り払い、20畳のワンルームのLDKとしました。
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玄関ホールから片引き戸を開けリビング入ると、正面に造り付けのゆったりした広さのソファーがあります。
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リビングから庭に開かれた1.5間の大開口の掃き出し窓には、引き込み障子を仕込みました。
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リノベーション前、階段は玄関ホールにあったのですが、今回ダイニングの前から2階へとつながるように架け替えました。
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以前の玄関ホールは4畳とゆったりした広さで、それに対し洗面脱衣室は1.5畳と大変狭かったのですが、今回玄関ホール広さを2畳とし、減らした分洗面脱衣室と浴室を広く取りました。
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架け替えた階段と階段室。
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階段室の奥は以前、納戸だったのですがそこにトイレを新たに設けました。
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2階には、つづきの6畳二間と7.5畳の洋間があったのですが、つづきの和室の壁・天井は既存のままで、そのうちの1室の床は吉野杉張りとしました。
また、断熱性能を上げるために既存のシングルガラスの開口部に、内付けサッシをはめ、その内側に既存の障子を再利用しました。
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築後30年を経てきたこの家、今回の改修で耐震性能や断熱性能を高め、新しい住まい手が健康的で快適に住まえるように新たな付加価値を加えて生まれ変わり、これからまだ次の30年に向け住まい手とともに歩んでいきます。
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by y-tukide | 2020-03-23 09:00 | 仕事色々

京都東山のマンション リノベーション

このマンションは京都東山のふもと、天台宗の寺院で皇室ゆかりのある「青蓮院」の門前に建ちます。
広々としたLDKからは、東山を借景に青蓮院の「四脚門」や境内の木々が望めます。
今回の改修は、主にキッチン・浴室・洗面などの水回りと内装・建具のやり替えが主な仕事です。

これまでは家族が集うリビング・ダイニングに対して閉鎖的だったキッチンを、壁を取り払い開放的にすることにより、台所仕事をしながら家族の様子や窓からの眺めを楽しむことができます。
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これまでは窓にはカーテンが吊るされていたのですが、今回引き込むことができる障子にしました。
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以前の床はダークブラウン色のフローリングだったのですが、今回は明るいメープルのフローリングに、また壁・天井は、多孔質で調湿や脱臭効果がある火山灰を原料としたぬり壁仕上げです。
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お茶や食事をしながら、広くて奥行きのあるバルコニー越しに見える東山の景色は格別です。
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キッチンの前のカウンターとその下に設けた収納は、とても便利と奥様も気に入っておられました。
収納の建具やその他のフラッシュ建具は、カリンの突板張りです。
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以前、廊下とLDKの仕切りはドアだったのですが、今回アンティーク調のガラスをはめた引き込み戸にしました。
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玄関周りの収納の建具も床と同様のダークブラウン色の建具でしたが、今回その建具を下地処理し、漆塗りの和紙を張りました。
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撮影の後、目の前の「青蓮院」を初めて拝観することに。
新型コロナウイルス影響か、受付終了時間が近いこともあるのか境内で見かけた人は数人。観光客が異常に増えごった返している近頃の京都で、久しぶりに静寂の京都を見ることが出来ました。
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by y-tukide | 2020-02-10 09:32 | 仕事色々

茨木の古民家再生工事

大阪の茨木市で古民家再生工事をさせていただいたのですが、完成し竣工写真を撮らせていただきましたので一部を紹介させていただきます。
この建物は、広大な敷地に長屋門・主屋・蔵二棟・納屋があり、今回長屋門と主屋を中心に改修させていただきました。
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長屋門を入ると主屋と立派な庭が現れます。
主屋は、たぶん明治期に建てられたものであると思われますが、これまでに何度も増改築され手が加えられています。
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往時の玄関は、客人用の「式台玄関」と家人など用の玄関に分かれていたと思われますが、いつの頃か改修され現状は式台玄関があったところは応接間に代わり、家人用の玄関のみとなり、そこには引き違いの木製建具2枚がはまっていました。
今回、往時はまっていたであろう片引きの「腰板付障子戸」を再現しました。
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「ニワ」と呼ばれる6畳ほどの土間を含む玄関内部は、12畳ほどの広さだったのですが、ある時期にその一角に四畳半のお茶室が設けられました。
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そのお茶室は今回、赤松の床柱・竿天井などを残し、畳を板張りし子供部屋としました。
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ゲンカンニワから「目板格子戸」は開けるとトオリニワがあり、右手にカマドいわゆる「おくどさん」がある土間に繋がり、左手にダイドコがあるのが、農家型民家の間取りの特徴ですが、以前の改修ですでに土間部分はすべて板張りのDKに改装されていました。
ただ土間には、太い丸太の「煙返し」が架かり、床を上げると天井高さが取れないので居間部分と板張りのDK部分の床には20cmの段差がありました。
今回の改修では、その「煙返し」の丸太に虫害があったこともあり、一回り太い丸太に取り換え、なおかつ高さを30cm上げ、床の段差を解消することにしました。
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今回の工事で「煙返し」を取り換え上げる仕事が腕の見せ所で、大変うまく収まりました。
あたらしく入れ替えた赤松の丸太は、長さが5.6m、直径は末口30cm、元口40cmの丸太で既存の丸太より一回り大きく、27cm幅の「太鼓」に摺っています。
この丸太の重さは400キロ近くあり、8人がかりで家の中に取り込みました。
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今年の紅葉はどこも遅れ気味、こちらの庭も師走というのに秋色に染まっていました。
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by y-tukide | 2019-12-16 09:00 | 仕事色々

(旧)枚方宿の町家再生工事―3

昨年の10月から始めた町家再生工事 が、蔵の改修工事と外構工事を除きこの度めでたく完成しました。
この建物は、大阪府枚方市を走る「京街道」の「(旧)枚方宿」に建つ「表屋造り」と言われる建物形式の町家です
「表屋造り」とは、通りに面した「表屋」と呼ばれるミセ棟と「ゲンカンニワ」と呼ばれる中庭を介して居住棟である「主屋」がある大型の町家です。
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この建物は、当初明治の建物かと推測していたのですが、工事中に天井をめくると「棟札」が現れ、「天保三壬辰九月吉祥日」と書かれていました。天保三年というと江戸時代、西暦1832年なんと187年前の建物です。
「表屋」の三つの「出格子」と「虫籠窓(むしこまど)」が連なるファサードは、当時のままの形状と思われます。ただ今回の改修で「出格子」の雨戸が収まっていた箇所に3枚の壁を新設し耐震補強をしました。
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表から入った「ミセニワ」の写真左側の「大戸」と写真右側の「ゲンカンニワ」に通じる格子の「大戸」は、修理しガラスとポリカネートを入れ再利用しました。
写真正面は「ミセノマ」です。
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「ゲンカンニワ」から「ゲンカン」に客人が迎え入れられます。
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「ゲンカン」には、縦・横の格子が細かく組まれた「舞良戸」の雨戸とその中に引き分けの障子が仕込まれています。これらの建具も修理し再利用しています。
玄関かまち周りは朽ちていたので桧材で新しくしています。
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1階の奥座敷。
床下に断熱材、床の間の裏側の外壁は、外断熱で焼杉板張りです。襖は、たぶん江戸時代に書かれた思われる襖絵をきれいにはがして保存し、新しい襖紙に張り替えました。
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居住棟である「主屋」の敷地西側のガレージが隣接する面に、家人用の玄関を新設しました。
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主屋の家人用の玄関。
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玄関を入ると左手に「辰巳(たつみ)蔵」の入り口があるのですが、それを隠すのに「横舞良戸」の古建具を再利用しています。
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新しく設けた玄関のある場所は、以前は「おくどさん」があった高い吹き抜けのある広い土間でした。
今回の改修では、その土間に玄関・LDK・洗面浴室と大きな吹き抜けの一部に床を張り2階とし寝室と納戸を設けることに。
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土間に床を張り家族が集う場にしました。
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高い吹き抜けの一部に新たに床を設け小屋裏部屋に。
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同じ小屋裏で一段低くなっている「落ち棟」の寝室に隣接する納戸。
太い「地棟」と「小屋梁」「煙返し」が見事です。
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敷地の北側に二つの蔵があるのですが、2018年の大阪北部地震とその年の台風でかなり傷んでしまいました。
そのため引き続きその蔵の改修です。

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by y-tukide | 2019-07-16 16:34 | 仕事色々

「みんなのき黄檗こども園」園舎増築工事

ツキデ工務店は、宇治にある社会福祉法人宇治福祉園「みんなのき黄檗こども園」の園舎増築工事を昨年の6月頃から工事をさせていただいてきたのですが、この度無事竣工の運びとなりました。

設計監理は、地域計画建築研究所(アルパック)で木構造の設計は、ツキデ工務店が担当させていただきました。アルパックは奇遇にも、私が夜間大学の建築科に在学中、昼間3年間お世話になっていた設計事務所です。

この園舎は、「みんなのき黄檗こども園」に隣接する土地を購入され計画されたもので、隣接地は当初竹藪でした。そしてその竹を伐採し、できるだけ竹以外の樹木は残すように計画されています。

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これらの木々は子供たちの絶好の遊び場となるでしょう。

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敷地内には1.5mほどの段差があり、急なのり面になっていたのですが、私の娘婿である「庭づくり三宅」が、既存の樹木を生かしながら、杭を打ち敷地内にあった竹やフェンス、ツキデの倉庫にあった古材や丸太、梁の切れ端しなどを使い「しがら組」で土留めをし、スロープや階段を作り作庭しました。

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木々の間に設けた桧の厚板張りの広々としたテラス。

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今回の建物の構造的な特徴は、木造建築であり構造材・造作材に吉野の桧・杉を使用するとともに、桧の太い丸太を用いていることです。

そしてもう一つの特徴は、ケヤキ・栗・桧・杉4種類の210mm~240mm角の太い柱を14本使っていることです。

丸太と太い柱を使い力強く見せ、無垢の木をふんだんに使うことで森の中にいるような園舎にしようというのが狙いです。

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引き込み式の木製建具を開けると園庭へと続きます。

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2階は、ミニキッチン・浴室もある先生方のくつろぎの場なのですが、それ以外にも多目的に使えるように計画されています。

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小屋裏を利用したロフトもあります。

正面の黒っぽい丸柱は、お寺のケヤキの柱だった古材の柱

を再利用しました。

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南側の3間の大開口からは、広々としたベランダに繋がります。

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ベランダには、竹藪を伐採した時現れた大きなカエデの木をそのまま残しました。

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この工事中、見る機会がない大工の手によるこの建物の加工風景を園児たちに是非見せたいと、理事長と園長先生に提案し「刻み見学」を実施しました。

三室戸・黄檗こども園の園児たち80名ほどが見学し、カンナかけなども体験してもらいました。

子供たちが、この園舎で木のぬくもりを感じ、木が好きになり、将来木にかかわる仕事を携わってくれればと願うものです。

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by y-tukide | 2019-03-25 09:00 | 仕事色々

(旧)枚方宿の町家再生工事―2

ツキデ工務店は、現在5棟の古民家再生工事を行っています。
その内の一つが、以前私のブログで紹介させていただいた(旧)枚方宿の町家再生工事です。
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昨年の10月から解体工事をはじめ、これまでに足元の基礎工事、躯体の「揚舞(あげまい)」と柱の「根継」、躯体の「建ち直し」、耐力壁の増設と補修工事が終わり、今は大工が造作工事を行っています。

これまでの工事の様子を一部紹介させていただきます。

まずは基礎工事。
この建物は、江戸時代淀川を往来する船が立ち寄る港の一つであった「枚方港」の近くに建っています。地盤調査の結果、地下水位が浅い位置にあり地盤があまりよくありません。
そのためにか建物の柱が下がり、最大で80mm下がっていました。
それで今回は、柱がのる礎石周り1m四方に150mm厚のコンクリートを打ち、これ以上下がらないようにすることにしました。
まず、柱の「礎石」の周りと建物の外周部の柱がのる「カズラ石」周りを掘り、整地し、礎石とカズラ石に穴をあけ、アンカーに差した13mmの鉄筋を打ち込みます。

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次に湿気が上がってこないように防湿フイルムを一面に敷き、礎石とカズラ石に打ち込んだ鉄筋の周りに一体となるように鉄筋を組みます。そしてそれ以外の部分には、5mmのワイヤーメッシュを敷きます。
そして礎石・カズラ石周りは150mm厚、その他の部分は70mm厚でコンクリートを打設しました。

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コンクリート地盤をつくった後の次の仕事は、下がっている柱を上げる「揚げ舞」と朽ちている柱の足元を切り取り「根継」する作業です。
再生工事に長けた大工と見習い大工の二人だけでこの作業をこなしてくれました。

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建物の外回りに半間ごとに入っている「側柱」は、溝形鋼で両側からはさみ、両側に25トンの昇降能力のジャーナルジャッキ4台で上げます。
このジャーナルジャッキは優れもので、アルミ製で軽く、鍛造歯車を使っているので強力かつ噛み合い優れていて、かけっぱなしにしていても下がる心配がなく安心です。

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上げた後は柱の「根継」の仕事です。
これは「金輪継(かなわつぎ)」という伝統的な「継手」です。ツキデ工務店の倉庫にあった堅木のケヤキやクリ、ヒノキの切れっぱしをうまく無駄なく使ってくれました。

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そして次は「足固め」の仕事です。
伝統工法の「石場建」の建物は、石の上に柱がのっているだけなので、地震などの時、それぞれの柱が勝手に移動すると具わいが悪いので、各柱の足元を横架材で繋ぎ固めます。
これは改修前の「足固め」の状態、「長ほぞ」に打ち込まれた「込み栓」が中で折れたのか柱と足固め材が開いていました。

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これらの「足固め」をすべて新しくやり替えます。
この作業は古民家再生工事では、大変大事な仕事です。
仕口を固めるのにいくつかの方法があるのですが、今回はボルトを使うことにしました。

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足固めの次は、傾いている柱を正常な状態に戻す「建ち直し」の作業です。
2トンの性能のチェーンブロックをかけて引っ張り「建ち直し」をします。

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「建ち」を直しても、長年傾いた状態だったので「仕口」と壁に「くせ」が付いていて、チェーンブロックを緩めると元に戻ってしまいます。そのために「仮筋交い」で止めたり、チェーンブロックをかけっぱなしにします。
次に「建ち」が戻らいためにと耐震補強のために新たな壁を設ける作業を行います。
当初の計画では、昔ながらに「通し貫」に「竹小舞」を編む予定だったのですが工期の関係で、「木小舞」に土と紙を塗り乾燥させた「荒壁パネル」に変更しました。

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ただ既存の壁の補修部分は、「小舞竹」を編み土をつけています。

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以上簡単な説明ですが、現時点でのこれまでの仕事です。

今回の再生改修工事では、2階は一部のみ改修するのですが、その箇所の「竿縁天井」をめくると「地棟(ぢむね)」に張り付けた「棟札(むなふだ)」が出てきました。

「棟札」は、この建物が「棟上げ」されたときの記録として棟などにつけて残す札で、施主名、大工棟梁名と日付が記されています。
それをよく見ると「天保三壬辰九月吉祥日」と書かれていました。
天保三年というと江戸時代で西暦1832年、187年前です。

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私は、明治期の建物とばかり思っていたので、驚きでした。
その部屋の壁は「真壁」に和紙張りで、下張りの紙には文字が書かれているのですが残念ながら私には読めません。
勝手な想像ですが必要がなくなった江戸時代の帳簿・帳面類ではないかと?

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by y-tukide | 2019-03-18 13:00 | 仕事色々

光雲寺「閑雲庵」

「閑雲庵」は、南禅寺の境外塔頭である「光雲寺」の境内に建つ建物で、以前から滞在型の宿泊施設として活用されていたのですが、今回全面的に改修させていただき、新たな滞在型の宿「閑雲庵」として生まれ変わりました。
設計は、日建設計で京都迎賓館やザ・リッツカールトン京都を手掛けられたKUU・KAN設計室の建築家佐藤義信氏によるものです。
そして運営は、京都らしいこだわりの宿を多数展開されている「(株)葵ホテル&リゾート」さんで、2年前に同じ光雲寺内で手掛けさせていただきました数寄屋造りの離れの「看月亭」再生工事に続く仕事です。

今回、完成写真の一部を紹介させていただきます。

光雲寺の境内に建つ「閑雲庵」

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建物の東側には、琵琶湖疎水と哲学の道が走り、南側には東山を借景にした枯山水の庭。

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閑雲庵は平屋建てで床面積が182.5㎡(55.3坪)の広さがあり、上り天井のゆったにした広さのLDK3室のベッドルームがあり、その3室にはそれぞれ化粧室・浴室・トイレがあります。

床はタモのフローリング、壁は貝灰漆喰とポーターズペイント、天井は杉の正目板の突板張りで仕上げました。

枯山水の庭が楽しめるゆったりしたリビング。

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照明デザインは、灯デザインの早川氏が担当され、居間の照明はDayNightGardenSleepとシーンごとに切り替えることができます。

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居間の一部に三畳の和室の小上がりがあります。

襖は、「京唐紙」です。

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床の間の地板は、一枚の石、壁はポーターズペイント塗とモダンな床の間です。

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居間と格子戸で仕切ることができるダイニングキッチン。

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33㎡とゆったりとした広さのベッドルーム、ここからも庭を楽しむことができます。

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夜の遮光は、ちょっと贅沢な京唐紙張りの襖です。

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三つあるベットルームのワードローブには、「組子欄間」の技術を生かした富山のタニハタの組子を建具に組み込みました。そしてその横には下に冷蔵庫を収めたバーカウンターがあります。

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化粧室、床は竹タイル張りです。

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この部屋の浴室の浴槽は「高野まき」、床は濡れると青色になる「十和田石」、壁・天井は水に強い「青森ヒバ」とかなりリッチです。

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「閑雲庵」この春からオープンします。6名様まで宿泊可能です。

京都にお越しのおりは、「閑雲庵」「看月亭」に是非一度お泊りになってください。

ご満足いただけるここと思います。

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by y-tukide | 2019-03-11 14:22 | 仕事色々