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高砂 散歩
「高砂(たかさご)市」は、播磨平野の中央に位置し、加古川の河口の播磨灘に面した街。
姫路市と加古川市に挟まれた面積が38平方㎞程の兵庫県で三番目に小さな市である。
江戸時代、姫路藩主であった本田忠政の積極的な港づくり・町づくりによって、加古川流域の姫路藩や他藩の年貢米などが加古川船運で集められ、また瀬戸内海航路の北前船の港として急速に発展した。
その街の中心である高砂町堀川周辺地区には、碁盤の目のような町割りの中に、今も昔ながらの町家や蔵が多く残り、兵庫県歴史的景観地区に指定されている。
また高砂市は、結婚式で謡われる「たかさごや~この浦船に帆をあげて~♪」のフレーズで有名な謡曲『高砂』の「高砂」である。
その『高砂』の「相生の松」がある「高砂神社」。
その高砂神社境内には、初代「工楽(くらく)松右衛門」の像がたてられている。
初代「工楽松右衛門(1743~1812年)」は、高砂に生まれ、若くして兵庫津(神戸市兵庫区)に出て船乗りとなり、のちに「御影屋」を名乗り海運業を営み、当時の帆船の「帆布」を改良して丈夫で耐久性のある「松右衛門帆」を発明した人物でもある。
松右衛門は、自ら発明した帆布の技術を独占せず世の中に広め貢献した。
「人として天下の益ならん事を計らず、碌々(ろくろく)として一生を過ごさんは禽獣(きんじゅう)にも劣るべし」という言葉を残し、人として世の中の役立つことを旨とした高砂が生んだ偉人である。
また、幕府や藩の依頼で函館や択捉(えとろふ)島、鞆の浦(広島県福山市)、高砂の湊など、全国の湊を改修し、その功により幕府から「工楽」という性を賜った。
「工楽」とは、「工事を楽しむ、工夫を楽しむ」という意味だとか。
松右衛門は、浮力を利用したこんな「石つり船」も開発している。
堀川跡際に今も残る「工楽松右衛門」旧宅は、堀川地区の観光の拠点として活用されている。
現在、旧宅の前の堀川は埋め立てられているが、堀川へとつながる船荷を荷下ろしする石の階段「雁木(がんぎ)」の一部が残され、当時の面影を残している。
旧宅の壁の腰板には、廃船の「船板(ふないた)」が再利用されていた。
工楽松右衛門旧宅周辺の趣のある街並み。
堀川と加古川がつながる水路(これも堀川というのか)は、船溜まりになっている。
堀川周辺には、多くの蔵が今も残り往時の繁栄が伺える。
今は活用されていない蔵が多いようだが、この蔵は現在風に改修され「酒場」として活用されている。
加古川の中洲の先の河口付近は、「高砂海浜公園」として整備され公園内には高砂市の「市の木」である松が林をなしている。
そして公園の先には、松右衛門が手掛けた石積みの美しい防波堤があり今も現役である。
堀川地区周辺を散策していると個性的な店やレトロな建物が結構多くあり面白い。
松右衛門旧宅の近くには、「帆布」を利用した商品を製造販売する店があった。
帆布の糸は太く確かに丈夫そうである。
ここで孫娘のためにかわいらしい色合いの鉛筆入れを購入。
この建物は、「梅ヶ枝湯」という“これでもか“というレトロ風情の銭湯。
ここでは、今も薪で湯を沸かしている。
古民家の町家も店として結構活用されている。
この店は、「ハマーダの酒場」という店、昼はランチもやっていた。
この町家は、ぜんざい屋さん。
この大型の町家は江戸時代、肥料問屋を営んでいた国登録有形文化財の「花井家住宅」。
ここでは、催しや各種団体の活動のほか、希望者に対し貸館なども行っている。
主屋の奥の蔵には、古いLPレコードのジャケットや洋画の映画雑誌が飾られ、好きな人にとってはたまらない場。
極めつけは「町家 Tentofu」というこの店。
何の店だろうと興味深目に中に入ると絵本がずらり。
そしてその奥は、アートギャラリーで作家さんのかわいらしい絵が展示販売されていた。
そして古建具を開けると、ここにも絵本が置かれ、その前には一人掛けのソファーが何席か置かれている。
オーナーさんにこの部屋はと、問うてみると、物思いにふける場所だとのこと。
利用者が自らコーヒーをたてて飲み放題、半日ほどここでこもることができるとか。
団体と子供はダメ、大人が絵本を一人読む場所。
オーナーさん曰く、「このような時代、大人が絵本を見、物思いにふける静かな場所が必要ではないでしょうか」とのこと。
ちなみに利用者の年齢層はと訪ねると、比較的50代の女性が多いとか。
古い建物と街並みが残る堀川地区、隣接する地区の南側の播磨灘の埋め立て地は、コンビナート地帯、そのギャップは極端だが、「高砂」はそれらが共存している街であった。