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北条鉄道「北条線」 駅めぐり

「北条線」は、兵庫県加西市の「北条町駅」と兵庫県小野市の「粟生(あお)駅」とを結ぶ、路線延長13.7km、8駅のローカル線。
現在、加西市・兵庫県などが出資する第三セクターの北条鉄道株式会社が運営している。
この鉄道のことを初めて知ったのは、2022年の5月に放映されたNHKのBS番組、新日本風土記『走れ!私のローカル線』を見て。
番組では、地域公共交通である北条線の活性化を図るために、地域住民や鉄道ファンである「鉄ちゃん」らによるユニークなボランティア活動などが紹介されていた。
番組を見ていた妻が『一度行ってみたいな!』と、そこでその年の7月に二人で「北条町駅」から「法華口駅」までの5駅を巡った。

そして、最近またTV番組で北条鉄道の「法華口駅」構内のハンバーガー店が紹介されたのをたまたま見た。
そこで今回、そのハンバーガー店も気になったし再度「北条町駅」から「粟生駅」までの8駅すべてを相棒(自転車)と巡ることにした。

早朝、自宅を出て「北条町駅」についたのが8時前、駅構内にはJRの前進である旧国鉄時代の通称「キハ40」が停車していた。
2022年に北条鉄道が、秋田県で運行終了になった「キハ40」をクラウドファンディングでお金を集め買い取り導入したそうで、鉄道ファンから注目されて多くのファンが訪れているとのこと。
北条鉄道「北条線」 駅めぐり_e0164563_08583905.gif

駅構内にはレンタサイクルも有り、以前来た時よりも多くのグッズが販売され、壁には数多くの色紙がはられていた。その中に鉄道写真家の「中井精也」さんの色紙もあった。
北条鉄道「北条線」 駅めぐり_e0164563_08584301.gif

驚いたのは、駅の切符売り場の前に野菜などが販売されていて、それを窓口で購入することが出来る。
私も帰りに孫の土産に「米ポン菓子」を買った。
北条鉄道「北条線」 駅めぐり_e0164563_08584675.gif

そして『応援は年1回の乗車から』の標語が掲げられた「北条町駅」から、相棒と次の駅である「播磨横田駅」へと向かった。
北条鉄道「北条線」 駅めぐり_e0164563_08585036.gif

沿線には、北播磨地方ののどかな田園風景が広がり、風も心地よく、晴天で陽射しは厳しいが気持ちよく走れる。
北条鉄道「北条線」 駅めぐり_e0164563_08592472.gif

そして「播磨横田駅」到着。
駅舎の建物は、コンクリート打放しの躯体に木造の「片流れ屋根」が架けられた現代建築。
駅の前には田んぼが広がる。
北条鉄道「北条線」 駅めぐり_e0164563_08592647.gif

この駅では、駅舎がギャラリーになっていて、前回来た時は「阿部勇・後藤清美」というアーティストの「二人展」が行われていたが、この日は北条鉄道の鉄道写真が展示されていた。
北条鉄道「北条線」 駅めぐり_e0164563_08593013.gif

右側の写真は、北条鉄道「長(おさ)駅」のボランティア駅長を親友のプロの写真家が撮った写真だそうで、クラウドファンディングの返礼品の写真集の表紙にも採用され、NHK-BS「沁みる夜汽車」でも取り上げられた1枚だとか。
北条鉄道「北条線」 駅めぐり_e0164563_08593216.gif

「播磨横田駅」から次の「長駅」へと向かう沿線ものどかな田園が広がり、その中を走る列車はその風景に溶け込んでいた。
北条鉄道「北条線」 駅めぐり_e0164563_08593501.gif

そして、先ほどの写真の舞台である「長駅」に到着。
駅舎は、大正4年建設の北条鉄道で最も古い開業当時のままの建物で、国の登録有形文化財に指定されている。
昭和生まれの私にとって、子供の頃の記憶に残る懐かしい駅舎である。
北条鉄道「北条線」 駅めぐり_e0164563_08593889.gif

駅舎内のガラス障子戸のドアの上に架けられた「駅ナカ婚活相談」の看板。
2022年の5月に放映されたNHKのBS番組、新日本風土記『走れ!私のローカル線』のなかでもボランティア駅長による「駅ナカ婚活相談」や缶詰バー「カンカンバー」が紹介されていた。
北条鉄道「北条線」 駅めぐり_e0164563_08594181.gif

次の駅に向かう途中に見かけた線路沿いに建つ「大蔵神社」。
線路の前に鳥居が建ちこの神社に参るには、線路を越えていくというのどかさ。
そばには、その踏切の列車通過時間表の看板が立っていた。
北条鉄道「北条線」 駅めぐり_e0164563_08594407.gif

そして次の駅である「播磨下里駅」。
この駅舎も大正時代に建てられたもので、これも国の登録有形文化財。
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駅の横に「ぬくもり亭」という卵かけご飯やうどんが食べられる店があり、その敷地内に大八車を牛が引く大きな人形が置かれ、古い田舎の風景が再現されている。
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北条鉄道の駅は、集落ごとに各駅がある感じでまさに地元住民の足である。
「播磨下里駅」がある集落から次の集落内にある「法華口駅」へと向かった。
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「法華口駅」に着いたのが10時半、TV番組で紹介されていたハンバーガー店の開店時間は11時なのにこの行列。
何でもこの店は、ハンバーガー全国3位に選ばれた福岡の「今屋のハンバーガー」の兵庫店として2023年10月15日にオープンしたそうである。
ここに2年前に来た時は、「駅舎工房モンファボリ」という地元の米粉を使った米パンや菓子を販売する店があった。
北条鉄道「北条線」 駅めぐり_e0164563_08595923.gif

整理券が配られていて、私の番は12:30~13:00の間で待ち時間は2時間~2時間半。
丁度いいと、その間に次の駅へと相棒と向かうことにした。
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そして次の「田原駅」に到着。
この駅舎の建物は新しく、奥のホームには片流れの小さな板張りの建物。そして手前の瓦葺きの切妻の建物は便所。
多目的トイレもあり水洗で便器もウオシュレット付き、そして何よりもよく清掃されていた。
NHKのBS番組、新日本風土記『走れ!私のローカル線』でも語られていたが、活性化を図り鉄道利用者を増やすには、まず駅の『便所をきれいにすること』と呼びかけ、地域の方々からお金を集め、汲み取り便所から水洗便所へと建物とも整備された。
たしかに公共のトイレはきれいであるのが一番。
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そして次は「網引(あびき)駅」。
駅前には大きなイチョウの木があり、この時期、涼しげな日陰をつくってくれる。
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駅舎内には、無人の「まちライブラリー」のコーナーがあり400冊が常備され、貸出し自由で、持ち込みの「おすすめ本」がまちのライブラリーを育てているとか。
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そしてここではもう一つ、ボランティア駅長さんによる「切り絵教室」が、毎月第2・第4月曜日に参加費300円で行われている。
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そしていよいよ終着駅でありJR加古川線の乗り継ぎ駅である「粟生(あお)駅」に到着。
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そしてここから相棒を輪行袋に納め12:09発の北条鉄道に乗り、ハンバーガー店がある「法華口駅」へと戻った。
整理番号の指定時間に間に合い、人気のハンバーガーを腹が減っていたので2個いただいた。
鉄板で焼かれたハンバーグ・フランクフルトや卵、それにたっぷりのチーズをホッドドックスタイルの特製パンに挟んだもの。出来立ては確かにうまい。
北条鉄道「北条線」 駅めぐり_e0164563_09001908.gif

そしてちょっとせわしなかったが、ハンバーガーで空き腹を満たし相棒と「法華口駅」13:19発の列車に乗り、車が置いてある「北条町駅」へと帰路についた。
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地元住民と企業・鉄道ファン・鉄道会社・行政が、地元住民の足である鉄道を残し活性化させるために一丸となり、様々な努力とユニークな取組が行われていることを改めて感じた北条鉄道の駅めぐりであった。
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# by y-tukide | 2024-07-15 09:00 | 鉄道ブラ旅

越中富山 市内と「岩瀬」散歩

この日、京都駅から特急サンダーバードに乗り終点の敦賀駅で降り、今年の4月に敦賀駅まで開通した北陸新幹線の「はくたか」に初めて乗りJR富山駅へと向かった。
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JR富山駅を降り、駅から一歩外に出てまず目に入ったのは路面電車。
かつては、日本中の多くの都市で走り、市民の足として活躍していたが、車社会の流れの中で邪魔者扱いされ次々と廃止された。そんな路面電車がここには走っていて、懐かしくもありうれしい限りである。
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その路面電車に乗り最初に向かったのは「富山市ガラス美術館」。
富山は、300年の歴史を持つ「越中富山の薬売り」として『くすりの富山』として有名であるが、『ガラスの街とやま』でもあることをここにきて知った。
明治・大正期には、薬の関連産業としてガラスの薬びん製造が盛んにおこなわれ全国のトップシェアを誇ったそうだ。
余談だが、私が子供のころ家に富山の薬箱が置かれていて、富山の薬売りの人が定期的に来ては使って減った薬を補充していたことを覚えている。

「富山市ガラス美術館」は、富山市立図書館本館などが入居する複合施設「TOYAMAキラリ」内にある。
この建物の設計は、建築家の「隈研吾(くまけんご)」氏で、外部は御影石、ガラス、アルミの異なる素材を組み合わせ、表情豊かな立山連峰を彷彿する外観になっているとか。
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内部には自然光を取り入れた大きな吹抜けがあり、富山県産木材のリーバ(羽板)を活用した開放的で温もりがある空間である。
構造体は鉄骨造で、被覆された鉄骨表しの無機質な骨組みだが、木材をうまく活用することで、これほどまでに温かみが演出される木の魅力を改めて感じた。
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6Fにあるグラス・アート・ガーデンは、現在ガラスの巨匠「ディル・チフーリ」氏による空間芸術展示エリア。

この作品は、日本の伝統色がタイトルとなったシャンデリア。
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これはトヤマ・ミルフィオリという作品。
「ミルフィオリ」とは、イタリア語で千の花の意味だそうで、様々な形のパーツが並ぶ。
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これはトヤマ・フロート・ボート。
富山の神通川の漁で使用されていた佐舟と117個のフロート(浮玉)。
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数々のガラス作品に堪能し、この日は富山市内の「富山城」近くのホテルに泊まった。

早朝の「富山城」。
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2日目、富山駅から二両連結のモダンなデザインの路面電車に乗り富山港線の「岩瀬浜駅」へと向かった。
終点の「岩瀬浜駅」までは14駅、25分程かかるのだがどこまで乗っても200円と格安である。
路面電車で向かい合わせに座っていた地元の女性と話をしていて、「岩瀬」を街歩きするなら「東岩瀬駅」で降りるのがいいよと教えられ、「岩瀬浜駅」の二駅手前の「東岩瀬駅」で下車。
「東岩瀬駅」は、大正13年(1924年)に開業した「富岩鉄道」時代から残る唯一の駅だとか。
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駅周辺や線路際には、花が植えられ乗客や街行く人の目を楽しませてくれる。
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「岩瀬地区」は江戸時代、加賀藩の米を収納する蔵が設置され、米の積出港として発展。また主に大阪・瀬戸内・山陰地方との交易がおこなわれ、江戸後期には松前(北海道)交易も始まり、町は大いに栄え廻船問屋が建ち並ぶ港町が形成された。
また町の中央部には、「北国街道」が走る陸海交通の要衝の地である。
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この建物は、国の需要文化財にも指定されている北前船廻船問屋であった「森家」。
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岩瀬の町並みを形成している町家の主な特徴として、屋根には雪深い地方でよく見かける太い「登り梁」が架かり、それに「軒桁」が乗り、太めの「垂木」が細かい間隔で流されている。まさに重厚で軒の出が深い雪国仕様の造りである。
2階の妻側には防火壁である「袖うだつ」が、窓には「平格子」が設けられている。
1階庇は、「腕木」に「桁」が乗りその上に厚板が張られ、厚板の上に押さえの角材が乗っている。
そして庇の下に「サガリ」と呼ばれる雨風防止の板が取り付けられている。
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そして1階開口部は「出格子」で、それに「スムシコ」と呼ばれる細かく割った竹を編んだ「簾戸(すど)」がはまる。
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このような岩瀬の町家の特徴を生かした新築と思われる真新しい町家を見かけた。
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廻船問屋の町家の間取りは、北国海道が走る表側に「ミセ」があり、長い「トオリニワ」を抜けると神通川が富山湾に注ぐ河口の港につながる。
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岩瀬には、明治26年創業で富山を代表する日本酒「満寿泉」を醸造する「枡田酒造店」がある。
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「枡田酒造店」の蔵の扉は龍を描いたタイル張り。
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その5代目当主は、家業である酒造りを営むかたわら、岩瀬に残る古い町家や蔵をリノベーションし、飲食店や作家の拠点づくりを行っておられるとか。
その一つが「沙石」というこの店。
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店内には、桧の巨木の一枚板の長いテーブルが設置され、冷蔵庫に冷やされた何種類もの「満寿泉」を決められた時間内で好きなだけチョコで試飲できる。
私は15分で1,000円のコースでいただいたが、日本酒好きの私だが、意外と多く飲めないものである。
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これは、蔵を活用したパブと隣は家具工房。
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木をふんだんに使ったおしゃれなイタリア料理店があったので昼飯にと入ってみたが、平日の昼にも関わらず予約でいっぱいで残念した。
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これらの店があるエリアの裏側は、神通川が富山湾に注ぐ河口付近。
そこに建つ「富山港展望台」からの眺め。
港のふ頭に並んでいる中古車は、どうもロシアに送られる車のようである。
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「岩瀬」の街歩き、古い歴史ある町が廃れていく例が多い中で、ここは街を愛し活性化を願う人たちの手で歴史遺産がうまく活用され、熱意と活気が感じられた。

帰りは、終点の「岩瀬浜駅」から路面電車に乗りJR富山駅へと向かった。
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# by y-tukide | 2024-07-08 09:00

畑はじめました―その12「3年目の夏野菜」

狭いながらも畑をはじめて3年目になる今年の夏野菜、5月の連休頃に植え付けし、6月に入り日々気温も高くなり何とか順調に育ってくれ、収穫もぼちぼち出来るようになってきている。

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昨年植えた同じ科(例えばキャベツはアブラナ科)の野菜を翌年に同じ場所で植えると生育不良などの「連作障害」がおこるらしいので、狭い畑地に板で囲って設けた三つの畝に六つのゾーンに分け、連作にならないようにローテーションを考え植え付けている。

今年栽培している野菜は、畑とプランターにそれぞれ少しずつだが、キュウリ・ミニトマト・ナスビ・ピーマン・オクラ・イチゴ・ラデッシュ・ミズナ・リーフレタス・ミツバ、それに今年初めてズッキーニと落花生を植えて楽しんでいる。

キュウリは、今年は畑に3株植えたのだが、その内の1株はあまり生育が良くなく心配だったことと、植え付け時期をずらすことで、長い期間収穫できるかと、20日程後に1株をプランターに植えた。

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そして畑のキュウリは、ぼちぼち収穫できるようになった。

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そして今年、初めての試みで「コンパニオンプランツ」としてキュウリの畝にリーフレタスを4株、ナスビとミニトマトの畝に落花生を2株ずつ植えてみた。

「コンパニオンプランツ」とは、近くで栽培すると互いに病害虫の予防や成長の促進などの効果が期待できる植物で、「共栄作物」「や「共存作物」とも呼ばれている。

キュウリの畝の空いたところに植えたリーフレタス、これまでリーフレタスはプランターで栽培していたのだが、プランター栽培とは比較にならないほど立派に育ち、成長した葉をかき取っても次々と新しい葉が育ち、4株だけだが自宅で食するのに十分なほど収穫できている。

限られた種類と量しか栽培出来ない狭い我が畑に、コンパニオンプランツは栽培する野菜の種類が増やせ一挙両得である。

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今年ミニトマトは、畑に3株植えた。

1年目のミニトマトは、「仕立てる」という事がわからず放任状態だったので枝葉が茂りすぎジャングル状態になり、実も小さめだった。

2年目は、主茎のみの「1本仕立て」と主茎と側枝の「2本仕立て」を試み、なんとなくわかってきたので、今年は畑の3株は「2本仕立て」で育てていて、今のところ病気にもかからず順調に育った。

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ミニトマトの熟してきた実が雨にあたると皮がはじけて割れてしまうので、今年は梅雨に入る前に特大のビニール袋を利用して屋根を付けた。

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そして畑に植えたミニトマトの株から強そうな「脇目」を2本欠き取り、コップの水につけておくと2週間ほどで茎から根がどんどんでてくる。これは昨年実験済みの手法。

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根が出た2本のミニトマトの脇目は、鉢に植え替え庭の一角で育てている。

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ナスビは今年、畑に3株植え主茎と側枝2本の「3本仕立て」で育てている。

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今のところ順調でいくつもの花を咲かせ、実をつけてくれた。

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そしてナスビの畝にコンパニオンプランツとして初めて落花生(ピーナツ)を植えた。

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初めて見た落花生の花。

落花生は、花の付け根から「子房柄(しぼうへい)」という茎が伸びて土にもぐり、土の中にマメが実るという不思議な育ち方をするらしい。

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そして妻の要望もあり、これも初めて育てるズッキーニ、こんなに大きくなるとは思わなかった。

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ズッキーニは、キュウリに似ているがカボチャの仲間らしい。

ズッキーニには雄花と雌花があり、雄花を摘み取って花粉を雌花に人口受粉する必要があることを後から知った。

最初に咲いた花は、雌花だけだったので受粉できず、実は大きくならなかった。何せ1株だけなので雄花と雌花がタイミングよく同時に咲く必要がある。次回からは複数株植えることにする。

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ピーマンは、3株植えた。

茎はまだ細いが、花を咲かせ実もつきだしている。

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今年オクラは、5株植えたのだが、苗を植えた間なしに茎の根元をかじられ枯れてしまった。株の周辺のワラの下にはダンゴムシがいっぱいいたので、犯人はダンゴムシだと思う。

仕方なく3株新たに植え替え、何とか花を咲かせ最初の実をつけてくれた。

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子供たちに人気のダンゴムシ、私の4歳の孫もダンゴムシが好きで虫かごで飼っている。

その孫に妻が居間でダンゴムシの絵本を読んでいるのをそばで聞いていると、ダンゴムシは雑食で何でも食べ、コンクリートや石まで食べるらしい。それにはちょっと驚かされた。

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今年も、したたかなそんな虫たちとイタチごっこをしながら、収穫を家族で楽しんでいる。

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# by y-tukide | 2024-07-01 09:00 | 畑はじめました

京丹波のアジサイ寺「観音寺」

この時期、例年は自宅から車で十数分の所にある宇治のアジサイで有名な「三室戸寺」にカメラをぶら下げ行くのだが、今年は京都府の福知山市にある「観音寺」に初めて行ってみた。

「観音寺」は、高野山真言宗の寺院で関西花の寺二十五霊場の第1番札所、境内には100種、1万株のアジサイが咲き誇る。

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祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり 沙羅双樹(シャラの木)の花の色・・・

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# by y-tukide | 2024-06-24 09:00 | 季節の花色々

紀州街道 御坊から岩代を行く

6月初めの日曜日、二世帯住宅として同じ屋根に下に暮らす娘家族が、魚釣りに南紀に車で行くことを前夜に知り、これ幸いと私と相棒(自転車)を便乗させてもらうことにした。
早朝の4時半ごろに自宅を出発、そして私と相棒を車から降ろしてもらったのは、阪和自動車道の「御坊IC」。
ここから相棒と和歌山県の「御坊」の町をまず散策し、「紀州街道(熊野参詣道)」を南へと行くことにした。
「御坊」は、和歌山県の海岸線のほぼ中央で「日高川」の河口に位置し、1500年代浄土真宗本願寺の「日高別院(日高御坊)」の「寺内町(じないまち)」として発展した町。
人々がこの寺を「御坊様」と呼んだのが地名の由来で、近郷から門徒宗を中心に集まり町が形成され、日高地方の産業中心となった。
寺内町の中心となる「日高御坊」。
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「日高御坊」の門前を「紀州街道(熊野参詣道))が走り、周辺には屋根が「本瓦葺き」で、表に「連子格子」を設けた趣がある町家が点在する。
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その御坊の町には、営業距離2.7kmの日本一短い「紀州鉄道」が走っている。
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「JR御坊駅」から、終点は寺内町にある「西御坊駅」までの4駅の路線で、途中に「学問駅」という駅がある。なんでも「学問駅」のお守り切符は、縁起が良いと受験生に人気だとか。
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御坊の町を散策した後、日高川に架かる「天田橋」を渡り、紀州街道を南へと進む。
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日高川を渡ったこの辺りは、「北塩屋」というところで、ここでも紀州街道沿いには歴史を感じさせる重厚な民家が見られる。
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ここで「ハマボウ群生地」の看板を見つけたので寄り道することに。
群生地に立てられた説明書きによると、「ハマボウ」は暖かい地域の海辺の海水と真水が混じる河口などに自生する落葉低木で、7月から8月にかけて華麗な大輪の黄色の花を咲かせるらしい。
残念ながら今は6月初め、「ハマボウ」の花は見ることが出来なかったが、群生地の土手に初めて見る綺麗な花が咲いていた。この花は、紀州街道を走っていて道端で何度か見かけた。
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北塩屋の「紀州街道(熊野参詣道)」沿いには、「塩屋王子神社」がある。
そもそも「熊野参詣道」は、霊場「熊野三山(熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社)」への参詣の道。平安時代中頃から始まり、室町時代には「蟻の熊野詣」と形容されるほど盛んにおこなわれた。
「王子(おうじ)」とは参詣途上で儀礼をおこない参詣者の守護が祈願された場所、「塩屋王子神社」はその熊野参詣道「紀伊路」の「王子跡」である。
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境内には、「御所の芝」と呼ばれる、上皇や皇族が行幸するときの仮の邸宅である「行在所(あんざいしょ)跡」がある。
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「北塩屋」の集落をすぎると「南塩屋」の集落に入る。
集落の街道沿いで見かけた美しい塀、土塀の土に丸い石を差し込むようにして積み上げられている。
太平洋に面するこの辺りは、近畿地方に来る台風の通路でもあり、海からの強い風から家を守る土塀の土を守り強固にするための工夫ではないかと思われる。
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この先の集落でもこれと同様の土塀を見かけたのだが、その塀は、ひと手間かけて丸い石の先を割って全体に塀の面を平にするように工夫していた。
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この地域でこれまで見かけた新しい民家を含む多くの屋根が「本瓦葺き」であったが、これも土塀同様に台風などの強い風で屋根瓦がめくれることを防ぐためかと思われる。
他にも、瓦の大生産地である淡路島に近いことや経済的に豊かであったことも要因としてあるのではないかと私は思う。
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街道は、国道42号線と平行に小さな集落を縫うように走り、趣のある街並みや小さな漁港・海辺の風景が楽しめる。
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そして街道は、「印南(いなみ)」町に入る。そこで「かつお節発祥の地」の看板が目に入る。
ここで昼食をとりそのあと町を散策することに。
散策で目に飛び込んできたのがカエルをデザインした紀勢本線に架かる「かえる橋」。
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そして紀勢本線の無人駅である「印南駅」の構内のベンチにもカエル、また誰でもがひけるピアノの上にもカエルが!
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このブログを作成するにあたり印南町のHPを見てみると、「かえる橋」については、国の「ふるさと創生」の1億円事業として人材育成のための「かえる基金」を創設し、「考える」「人をかえる」「町をかえる」「古里へかえる」「栄える」という五つの“かえる”に引っ掛けて、多くの人々を招き入れ、町の発展への願いを込めた企画だそうである。

印南港にも、「かえる港」というショッピングや食事ができる道の駅的施設があった。
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ここから街道は、海沿いに国道42号線を走り、「切目(きりめ)」という町をすぎ、海沿いを紀勢本線と並行して走るのだが、結構交通量もあり道路幅も広くなくちょっとこわい。
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そして、「岩代(いわしろ)」の集落に入る。ここでは「日本一 紀州梅干の里」の看板が目に入る。
確かにここには梅林が多くある。この時期、梅の実はかなり大きくなっていた収穫の時期なのか?
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人一人いない静かな岩代の浜。
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その浜辺に「岩代王子跡」があった。
説明書きによると、1201年に後鳥羽上皇が参詣したそうで、その時「新古今和歌集」で知られる「藤原定家」も随行したらしい。
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時刻は午後3時、街道はここから次の「南部(みなべ)町」までは山手を走り、登りがきつそうなので街道行きはここまでとし、紀勢本線の「岩代駅」で南部辺りで釣りをしている娘家族の帰りを待つことにした。
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娘家族の本日の釣果は芳しくなかったようで、帰り道、今日通ってきた道筋にあった「はし長水産直売所」で、この辺りで上がった「もちカツオ」を今夜の晩御飯のおかずにと娘婿が購入してくれた。
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# by y-tukide | 2024-06-17 09:00 | 街道を行く