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伊賀街道を行く 平木から津城へ

「伊賀街道」は、「伊賀国」と「伊勢国」を結ぶ街道です。三重県の「伊賀上野」から「長野峠」を越え「津」に至る全長約12里(約50km)の街道で、現在の国道163号線に沿うように走ります。
現在も残る伊賀街道は、江戸時代に藤堂高虎が伊勢・伊賀の二国の大名として取立てられた時、津の「津城」を本城に、そして伊賀上野の「伊賀上野城」を支城としたため、この二つの拠点を結ぶために重要な官道として整備されたものです。
また、大和・山城方面と伊勢神宮を結ぶ参宮の道として役割を担った街道でもあります。
今も街道沿いには、あちこちにかつての面影が残っています。

これまでに私は、5年前の2018年の晩秋に相棒と伊賀上野から長野峠の手前の「平松宿」まで行きました。
この日は、引き続き長野峠を越えた津市美里町「平木」から「津城」へと街道を行くことに。
出発点である長野峠を下った街道の山腹にある小さな平木集落。
伊賀街道を行く 平木から津城へ_e0164563_15390036.jpg

結構急な山の斜面に民家と棚田が張り付き、日本の山村の原風景ともいえる景色が広がります。
伊賀街道を行く 平木から津城へ_e0164563_15392017.jpg

夏の青空を背景に山と棚田の緑が生えます。
伊賀街道を行く 平木から津城へ_e0164563_15393795.jpg

集落の麓を走る伊賀街道には、当時の伊賀街道の道中に設置された常夜灯の中でも最も大きいものの一つである「三船の常夜灯」が建てられていたそうです。
ただ街道の拡張工事が行われた時、平木集落の中の「牛頭天王社」のそばに移築されました。
伊賀街道を行く 平木から津城へ_e0164563_15394412.jpg

「三船」という名は、街道と並行して流れる清流「三船川」の名に由来しているとか。
伊賀街道を行く 平木から津城へ_e0164563_15395278.jpg

「三船川」が「長野川」と名を改めたあたりの谷筋から街道は、長野峠越えの宿である「長野宿」に入ります。
津方面から長野宿に入る入り口に建つ案内板。
伊賀街道を行く 平木から津城へ_e0164563_15395953.jpg

今も宿場の面影が残る趣がある長野宿の街並み。
伊賀街道を行く 平木から津城へ_e0164563_15401937.jpg
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伊賀街道を行く 平木から津城へ_e0164563_15403283.jpg

宿の山側周辺には、棚田があるのですが、休耕田が多く見受けられます。
この田も水がはられただけの休耕田でしたが、水面に背後の緑が映し出され、思わずシャッタを切りました。
伊賀街道を行く 平木から津城へ_e0164563_15404147.jpg

長野宿を後に川沿いに街道を下っていくと視界が開け、稲田の緑がまぶしい田園風景が広がります。
伊賀街道を行く 平木から津城へ_e0164563_15411479.jpg

そしてさらに進むと小さな集落に入ります。
伊賀街道を行く 平木から津城へ_e0164563_15413872.jpg

その集落内の街道沿いに建つ美しい蔵。
伊賀街道を行く 平木から津城へ_e0164563_16132305.jpg

さらに進むと平地が広がり、街道は家々が建ち並ぶ住宅地に入ります。
その住宅地内に建つこれも美しい蔵。
伊賀街道を行く 平木から津城へ_e0164563_15432128.jpg

この蔵の窓の上には「鏝絵(こてえ)」が描かれていました。
伊賀街道を行く 平木から津城へ_e0164563_15443549.jpg

この辺りで街道は、住宅の間を縫うように走り、国道163号線と交わる手前に道標が建ちます。
道標には、「右さんぐう道 左津道」と彫られていました。
伊賀街道を行く 平木から津城へ_e0164563_15433315.jpg

この辺りで時刻は昼前、こちら方面に来たら必ずいただく私の好きな味噌だれの焼き鳥肉。
グーグルマップで店を探し、寄り道して行くことに。
伊賀街道を行く 平木から津城へ_e0164563_15433997.jpg

昼食後、街道に戻り「津城」へと再出発。
津の市街地に近づくと街道は、「安濃川」沿いを走ります。
伊賀街道を行く 平木から津城へ_e0164563_15434722.jpg

安濃川に架かる橋から眺めているとサギが何かをじっと狙っていました。
伊賀街道を行く 平木から津城へ_e0164563_15461795.jpg

津市の中心部に入り、街道沿いで見かけたこの建物、国指定史跡の「谷川士清(たにがわことすが)」旧宅。
谷川士清は、江戸時代中期の国学者で日本書紀の解説書や日本初の国語辞典を著した方だそうです。
伊賀街道を行く 平木から津城へ_e0164563_15465052.jpg

そしてようやく藤堂高虎の本城である「津城」に到着。
今は、石垣と堀の一部が残るだけです。
伊賀街道を行く 平木から津城へ_e0164563_15465875.jpg

夏本番の暑い日でしたが、いい汗をかいた「伊賀街道を行く」でした。
伊賀街道を行く 平木から津城へ_e0164563_16151214.jpg


# by y-tukide | 2023-07-24 09:00 | 街道を行く

ジブリパーク

ジブリパークは、愛知県長久手市にある「愛・地球博記念公園」の広大な敷地(約194ha)
内に、2022年11月に開設された「スタジオジブリ」の世界を表現した公園です。
娘や孫たちは、スタジオジブリの作品のファンであることもあり、ジブリパークに行きたいと早くから計画していました。
ジブリパーク_e0164563_15595563.jpg

公園内には、ジブリの世界観を現した五つ(現在は三つ)エリアがあります。
この日最初に向かったのは、スタジオジブリ作品の様々な展示物が詰まった「ジブリの大倉庫」。
開園時間の9時に予約指定して、9時前に行ったのですがすでに大行列。
そして入場するなり人気の「中央展示館」は、一気に長蛇の列。
ジブリパーク_e0164563_16000037.jpg

そこで娘たちが向かったのは、「こどもの街」。
ここは、スタジオジブリがある東京・小金井市の、ちょっと昔の街並みや乗り物などをモチーフにした子供たちの遊び場です。
子供一人に対し大人一人の入場制限と内部での撮影は禁止。
ジブリパーク_e0164563_16072329.jpg

そこで娘と妻が孫二人と中に入り、私は一人館内を散策することに。
「ジブリの大倉庫」の建物は、2018年に営業を終了した温水プールの空間を活用されたものだそうです。
1階と2階を結ぶ中央階段付近には、色鮮やかなタイルが貼られ、天窓の下には、「空飛ぶ巨大な船」がプロペラを回し飛んでいます。
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「にせの館長室」。
『千と千尋の神隠し』の湯婆婆の執務室。
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「床下の家と小人の庭」。
ジブリパーク_e0164563_16012066.jpg

「天空の庭」。
『天空の城ラピュタ』に登場する廃墟になった庭園で、ロボット兵たちが主(あるじ)の帰りをじっと待っています。
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「南街」。
「熱風書店」、模型を販売する「大空模型」、「駄菓子猫かぶり姫」などの店が並び、実際に商品を購入することができます。
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『紅の豚』の模型。
ジブリパーク_e0164563_16013746.jpg

「こどもの街」を楽しんだ孫たちと合流し、次に「中央展示館」に行くことに。
中央展示館では、「ジブリのなりきり名場面展」・「食べるを描く」・「ジブリがいっぱい展」の3本の企画展示がされています。そして30分程並んで入館。
『千と千尋の神隠し』のコーナーでは、海上を走る不思議な電車に乗ってカオナシの横に腰掛、千尋になり切れます。
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『紅の豚』のカーチスとの決闘の場面。
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『平成狸合戦ぽんぽこ』。
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『崖の上のポニョ』。
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『思い出のマーニー』。
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『となりのトトロ』のポスター。
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『となりのトトロ』の猫バス。
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昼飯は、「大陸横断飛行」というカフェでサンドイッチとピザをいただきました。
ジブリパーク_e0164563_16171737.jpg

昼飯の後、地球博記念公園内を巡回する無料バスに乗り、午後2時に予約をしている「どんどこ森」へ向かいました。
「どんどこ森」には、豊かな緑の中に『となりのトトロ』の主人公姉妹の「サツキとメイの家」があります。
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昭和の風情が色濃く漂うこの家は、建物の構造や仕上げはすべて本物で「五右衛門風呂」や「カマド」も本物で実際に使えるとのこと。
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押し入れの中の布団や机の引き出しの中身も全て本物。
かなりこだわって作られています。
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これらのこだわりは、ジブリの作品のこだわりと通じるものであり、宮崎駿さんのすごさでもあり、数々の作品が多くの人たちに感動を与える所以だと思います。
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# by y-tukide | 2023-07-17 09:00

志摩国 阿児町かいわい

志摩市「阿児(あご)町」は、伊勢志摩国立公園に含まれ、日本の代表的なリアス式海岸である「英虞(あご)湾」に面する観光と漁業の町です。
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この日の早朝、相棒を車に積み阿児町へと向かいました。
伊勢自動車道の伊勢西ICで降り、32号線を南下し伊勢神宮内宮へと向かう「おはらい町通り(伊勢街道)」を横切り、五十鈴川を渡り、そこからはひたすら山道を走ります。
そして途中、「天(あま)の岩戸」に立ち寄ることに。

「天の岩戸」は、「古事記」の中に出てくる有名な神話、伊勢神宮内宮の祭神である「天照大神(あまてらすおおみかみ)」が「須佐之男命(すさのおのみこと)」をいましめるため、天空を照らす太陽神である天照大神が、岩戸の中に隠れ闇の世界になったという伝説にちなんだ洞窟です。
着いたのは7時半ごろ、朝早いこともあり杉林の中の駐車場に止まっているのは私の車だけ。
ここから谷川沿いに、うっそうと茂る杉林の薄暗い山道をひとり歩いていきます。
山道に沿って流れる谷川には川霧が漂い、その水面に木漏れ日がもれ、ひんやりした霊気のような空気に包まれ風景は、まさに神秘的です。
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薄暗い山道を刺すように照らす木漏れ日は、まさに天照大神がなす神話の世界のよう。
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そんな空気が漂う中、道を進み石の鳥居をくぐると、ここでもまた神秘的な風景が現れます。
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そしてこれが「天の岩戸」。
洞窟の中からは、湧き水が竹筒からこんこんと流れ出します。
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その湧き水は、滝となり神秘の世界から下界へと流れていきます。
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ここにいると沢カニまでが神秘的に見えます。
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小一時間ほど神秘の世界に浸り、次に向かったのは阿児町の「鵜方(うかた)」。
駐車場に止めた車から相棒を下ろし、古い街並みを探し散策。
鵜方は、志摩地方の交通の要所として発達した町で、地域の中心となる「在郷町」。
散策していると大きな敷地に蔵が残る屋敷跡がありました。
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古い街並みは、近鉄志摩線の鵜方駅の北側の緩やかな丘陵地に見られ、家々は塀に囲われています。
これらの塀は、志摩地方は台風のメッカであることから、家を守るためだと思われます。
塀の種類もいろいろですが、石垣の上に、土と強度を増すために古瓦を交互に積み固めて造った「築地(ついじ)塀」も数か所見かけました。
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散策後、鵜方駅の西方に位置する山頂にある「横山展望台」へと向かいました。
展望台に設けられた展望デッキからは、伊勢志摩国立公園や英虞湾のパノラマが楽しめます。
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時刻は昼、グーグルの地図で見つけた高評価の天ぷら専門店「天ぷら とばり」という店に山を下り向かいました。
その店で天丼を頂いたのですが、アナゴに有頭エビと魚そして野菜類、それをタレか塩でいただきます。私は塩をふりかけいただきました。
何の油が使われているのか、天ぷらは思ったよりさっぱりしていて油濃くなく、ネタも新鮮でおいしくいただきました。
予約をするとコース料理がいただけるようです。
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天丼を満喫し、次に向かったのは、たまたま地図で見つけた太平洋に面する阿児町の「国府」という集落。
「国府(こくふ)」と言えば、律令制の国家体制であった奈良・平安時代、それぞれの国(地方)に、朝廷から任命された国司が政務を執る施設が置かれた場所のこと。その国の中心地です。
そしてそこには、国家安泰と民の幸せを願い「国分寺」が建立されました。
まさかと地図をよく見ると集落の北端の山手に「志摩国分寺」がありました。
何とこの辺りが「志摩国(しまのくに)」の国府が置かれた地であり、志摩国の中心地だったのです。
その志摩国分寺の山門。
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山門横に掲げられた「志摩国分寺の由来」によると、志摩国分寺が建立された当時は、七堂伽藍もあり八丁四方に及ぶ広大な面積を有したそうです。
その後「応仁の乱」の兵火で初期の建物は焼失し、現在の寺は天保7年(1836年)に建て替えられたもの。
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そして歴史ある「国府」の集落を相棒と散策。
集落入り口の三重交通のバス停名を見ると「国府(こう)」と名がふられていました。
集落に入り驚かされたのは、家々を槙(まき)の生垣が囲う独特の街並み。
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剪定されていない槙は、家の屋根の高さほどもあり、こんな槙の生垣を見るのは初めて。
集落は、「国府白浜海岸」に面していることから、台風や太平洋の潮風から家を守るためと思われます。
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現在は、国府白浜海岸と集落の間に防波堤が築かれていますが、防波堤の内側には、潮風と潮風による砂の移動を防ぐための、槙と松の防風林が見事です。
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そんな波風が強い国府白浜海岸は、サーフィンのメッカのよう。
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素晴らしい景色の国府を後に、この日最後に訪れたのは国府から北に延びる小さな半島の先端にある「安乗(あのり)」という漁村。
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安乗の集落に来たものの、帰る時間を考えると集落を散策するには時間切れ。
ですが漁港の近くでこんな民家を見つけました。
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# by y-tukide | 2023-07-10 09:00 | かいわい

畑はじめました―その7「2年目の夏野菜」

6月に入り日々気温も高くなり、2年目となる夏野菜も全てではないですが順調に育ち、収穫もぼちぼち出来るようになりました。
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現在、栽培している野菜は、猫の額ほどの広さの畑とプランター・植木鉢にそれぞれ少しずつですが、キュウリ・ミニトマト・ナスビ・ピーマン・オクラ・イチゴ・ラディッシュ・リーフレタス・ネギそしてウマイ菜(フダン草)を手探りながら育てています。

キュウリは、今年「夏すずみ」という品種を種から育て、畑に4株・プランターに1株を植え付けました。
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昨年は、成長最中の主枝の先を間違って切ってしまったり、「うどんこ病」とやらにやられたり、葉が枯れてしまったりでいくらも収穫することができませんでした。
今年は、今のところこれといったトラブルもなく育ってくれ収穫できています。
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この時期(6月下旬)、5株あると毎日2~3本は収穫でき、私は毎朝朝食にキュウリを1本そのまま丸かぶりしています。超新鮮で歯切れよく、みずみずしく格別の味です。
そのキュウリの端は、3歳の孫が飼っている3匹のカタツムリのかごに入れてエサに。
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あざやかな黄色のキュウリの花。
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ミニトマトは畑に3株、60cm程のプランターに4株、その株から欠きとった脇芽を挿し木してプランターと植木鉢で3株の計10株育てています。
昨年は、初めて60cm程のプランターに2株育てたのですが、主茎のみの1本や側枝と2本に絞って「仕立てる」ということがよくわからず、放任状態だったので枝葉が茂りすぎジャングル状態になり、実も小さめでした。
今年は、畑のミニトマトは、主茎と側枝の「2本仕立て」、プランターの2株は狭いので主茎のみの「1本仕立て」としました。
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二つのプランターに植えた二本ずつのミニトマトは、12歳の孫娘と3歳の孫たちのミニトマトです。
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今回、仕立てたことにより実の大きさは、昨年と大違いに大きくなっています。
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ところが、一つのプランターの2株の葉が内側にそりだし、葉先が枯れてきたのです。
ネットで調べてみると、どうも作物を育てる肥料の三大要素であるチッソ・リン酸・カリのチッソ過多のようです。
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また畑に植えているミニトマトにも茎の先のほうで縦に割れる症状が出てきました。
これは「めがね」という症状で、肥料過多やホウ酸不足が原因のようです。
良かれとついつい肥料を多めに与えてしまう悪い癖、作物によって与える肥料成分を分ける必要がある、頭ではわかっているつもりでも実際に起きた症状を見て改めて気が付く。
これらの失敗は、経験を積み重ね克服するしかないようです。
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可憐なトマトの花。
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ナスビは、プランターで一株だけ育てています。
ナスビも昨年は「仕立てる」ということが分からず、茎や葉が茂りすぎて実はさほど付きませんでした。
今年は、主茎と側枝2本の「3本仕立て」で育てています。
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紫が鮮やかなナスビの花。
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これはピーマンの花。
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イチゴもかわいらしい花が咲き、鈴なりに実を付けてくれます。
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そして今年も虫たちがやってきました。
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# by y-tukide | 2023-07-03 09:00 | 畑はじめました

近江 高島かいわい

久しぶりに近江の高島かいわいを相棒と行きました。
高島市は、滋賀県の北西部に位置する市で、琵琶湖の湖西を走るJR湖西線の南は近江高島駅から北へ安曇川・新旭・近江今津・マキノの各駅周辺、西は朽木に至る若狭の県境までの広大な地域を市域としています。
この日は、近江高島駅かいわいを中心にめぐりました。

車で国道161号線を走り高島市の「鵜川(うかわ)」に入り最初に訪れたのは、湖中に朱塗りの鳥居が浮かぶ「白髭(しらひげ)神社」。近江最古の大社です。
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白髭神社から161号線は、山が湖岸まで迫る最も狭い箇所を走ります。そしてその迫る山の斜面を左手に登っていく細い山道を行くと「鵜川四十八体石仏群」が現れます。
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伝えによると戦国時代の武将、佐々木六角義賢(よしかた)が亡き母の菩提を弔うために建立されたものだとか。
長年の風雪によって風化し苔がむした表情に風情が感じられます。
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そこから山道を下り161号線に合流し、少し走り161号線と別れ、左に折れると「勝野」の市街地に入ります。
ここで以前から一度行ってみたいと思っていた山間部にある「畑の棚田」へと市街地は素通りし向かいました。

「畑」ののどかな山村風景。
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田植えを終えた棚田の緑が、青空のもと生えます。
かなりの枚数の棚田があるのですが、草が茂った休耕地が結構見られました。
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棚田の獣害除けの網にアオガエルが綿のような卵を産卵していました。
私がこんな光景を見るのは、子供のころ自宅周辺の野山で遊んでいたころ以来のこと。
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のどかな風景を後に、山を下り「勝野」の市街地に戻ることに。
勝野の北国街道沿いの街並み。
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ここ勝野は江戸時代、大溝藩の城下町として栄えた街です。
今も紺屋町・職人町・蝋燭町などの町名が残り、古い町家も残ります。
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この古い町家の「石の庭」にある「石の水車」
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またこの街は、「発酵食」の街でもあります。
滋賀県で唯一の酢の醸造所や造り酒屋、麹屋、味噌屋、鮒寿司屋があり、昔は造り酒屋が7軒もあったそうです。
街道沿いにある「萩乃露」の名で知られた、造り酒屋の福井弥平商店。
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萩乃露は、私が好きなお酒で以前はこの店から取り寄せ晩酌にいただいていました。
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この店は、滋賀県で唯一の酢を醸造販売している店。
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この店には様々な酢の商品と共に、何故かロールケーキやシュークリームなどのスイーツ類もおいています。そのロールケーキは絶品です。
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この店は、鮒寿司の老舗の「喜多品」さん。
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何十年か前になりますが、この店でいただいた鮒寿司の茶漬けの味が忘れられません。
喜多品さんの店の前の道路中央には水路があり、当時その水は生活用水として活用され、鮒寿司の漬け込みなども行われていました。
写真は22年前にここを訪れた時、古民家の店の壁に掛けられていた水路沿いで鮒寿司を漬け込んでいる当時の貴重な写真を撮ったものです。
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次に相棒と向かったのは「大溝城本丸跡」。
この城は、織田信長の甥である織田信澄(のぶずみ)が築いた水城です。
現在は、天守台跡の石垣の一部のみが残っているだけです。
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信長は交通、戦略上近江を特に重視し、東に安土城、北に長浜城、南に坂本城、西に大溝城と琵琶湖に面し水城を築き、琵琶湖の制海権を掌握しました。
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当時、大溝城の外堀としての役割を務めた琵琶湖の内湖(ないこ)の「乙女池」。
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そして最後に琵琶湖の「萩の浜」へ。
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この日は、相棒と久しぶりの「近江高島」かいわいを行くでした。
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# by y-tukide | 2023-06-26 09:00 | かいわい